[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/03/03
抄訳記事公開日:
2020/03/30

BMBFがコロナウイルスに対する新薬開発のための公募を開始

Karliczek: Forschung für ein besseres Verständnis des Coronavirus beschleunigen

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が新型コロナウイルスに関する研究助成を加速させることとし、概略下記のような報道発表を行った。

BMBFは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療方法を発見するための支援を行う。カルリチェクBMBF大臣はこれに関して下記のような声明を発表した。

「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大およびドイツにおける感染者の増加は多くの人々を不安に陥れている。連邦政府は病気の蔓延を抑え、効果的な治療を確保するために全力で取り組んでいる。医学界がこの新型ウイルスに効果的に対処出来る状況をできる限り速やかに生み出すため、研究助成を拡大し、加速化させる。

目標は、研究者がウイルスに関する生態およびその感染方法への理解を深め、医薬品および治療方法の開発を前進させることである。既存の医薬品がCOVID-19の治療に利用出来るか否かの検討もその一環である。

この新たな公募でBMBFは最高1,000万ユーロを投入する。この措置は既に実施中のCOVID-19のワクチン開発に対する支援を補完するものである」。

ワクチン開発については既に国際的に多数の機関が取り組んでいる。ドイツでも同様で、キュアバック社(CureVac AG)に対しては、BMBFが総額9,000万ユーロ規模の支援をする「感染症流行対策イノベーション連合」(CEPI)の枠組みの中で行われている。世界保健機関(WHO)との密接な連携の下、CEPIは、通常よりもはるかに速く、数カ月以内に最初のワクチンを臨床実験することを目標としている。

[DW編集局]