2020年2月3日付欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり。

ECはこのほど、英国との新しいパートナーシップに関する交渉を開始するべく、欧州理事会に提言を行った。この提言は、既存の欧州理事会のガイドラインと結論、および2019年10月に欧州連合（EU）と英国間で合意された政治宣言に基づいている。

これには、EUが英国と構想する今後のパートナーシップの範囲と条件を定義する交渉指令に関する包括的提案が含まれている。これらの指令は、貿易・経済協力、刑事問題における法執行および司法協力、外交政策、安全保障・防衛、EUプログラムへの参加、その他の主題別協力領域など、交渉のすべての領域を対象としている。ガバナンスに特化した章では、経済・安全保障協力のすべての領域を網羅する全体的なガバナンス枠組の概要を示している。

EU側の交渉当事者として、ECは、英国のEU離脱協定交渉中の場合と同様に、欧州理事会、それに準ずる機関、および欧州議会（EP）との緊密な調整を引き続き継続する。

次なる段階として、欧州理事会が交渉指令案を採択することになる。それによってECはEU側交渉担当者として正式に交渉を開始することが認められる。

[DW編集局]