[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
原子力廃炉措置機関
元記事公開日:
2020/01/30
抄訳記事公開日:
2020/04/01

原子力廃炉措置機構(NDA)が、技術イノベーションに向けて「主要課題」を設定

NDA sets out its Grand Challenges

本文:

2020年1月30日付原子力廃炉措置機構(NDA)の標記発表の概要は以下のとおり。

NDAの使命の重要な部分は、原子力施設の廃炉におけるイノベーションを推進することである。これは、施設や事業全体の複雑な課題への対処に役立つ。この作業は、既存技術を革新的に使用することのほか、新しいより効率的なアプローチを促進することで、英国最古の原子力施設を廃止し、NDAのミッションをより迅速かつ安全に達成できるようにする。

● NDAグループ全体で生産性、効率性、有効性の向上を図るべく、次の4つの領域が特定されている。

  • 廃棄物の削減:
    廃棄に回される量を削減するために、廃棄物の階層化を推進して、リサイクルや再利用を増やす、新たな方法を見つける。
  • インテリジェント・インフラ:
    自律技術を活用して、資産や建物を積極的かつ効率的に管理する。
  • 人間を危害から遠ざける:
    自律システム、ロボット技術、ウェアラブル技術を駆使して、人々が危険な環境に入る必要性を減らす。
  • デジタル配信:
    計画、トレーニング、支援意思決定を改善するべく、データを取得して活用するためのデジタル・アプローチを採用する。

● 2030年までのNDAの達成目標は次のとおり。

  • 廃炉および浄化作業により発生した廃棄物の50%がリサイクルされること
  • 特に除染に関連して発生した「二次廃棄物」の70%以上を削減すること
  • 新しい建物はすべて、2030年までに自己監視・エネルギー・ニュートラルにすること、同時にライフタイム・コストも50%削減すること
  • 危険な環境で人間が行う廃炉活動を50%削減すること

[DW編集局]