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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- Innovate UK
- 元記事公開日:
- 2020/01/31
- 抄訳記事公開日:
- 2020/04/06
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遠隔地の住民へ電力を供給するバイオマス発電技術
- 本文:
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2020年1月31日付Innovate UK の標記発表の概要は以下のとおり。
世界銀行によると、10億の人々が電気の恩恵を受けずに生活している。そのほとんどがサハラ以南のアフリカおよび南アジアに集中している。
多くの場合、遠隔地の地域社会に電力を供給するには費用がかかり、気候変動関連の目標の達成の約束に反する可能性がある。しかし貧困を解消し、発展の機会を提供するには電力の供給は不可欠である。
上記のような地域社会の多くは、太陽光、バイオマス、風力に恵まれており、そのことが地域の電力供給に大きく貢献する可能性がある。
ランカスターに本拠を置くエンジニアリング専門企業 OakTec 社は、「エネルギー・カタリスト」プログラムが支援するプロジェクトにパートナーと協力して当たっており、同社の Pulse-RTM エンジンがケニアの農場でバイオガス発電に利用できることに期待を抱いている。
OakTec 社は農業廃棄物から(嫌気性消化により)生成されるバイオガスを、Pulse-RTM エンジンを用いて、エネルギーに変換する方法を模索している。このエンジンは自動車エンジニアが開発したもので、劣悪な品質の燃料に対する高い耐性があり、液化石油ガス、圧縮天然ガス、バイオガス、水素で効率的かつクリーンに作動する。
Pulse-RTM エンジンは、電力網のない地域で使用できるが、ミニ・ローカル電力網のベース電源を提供することができ、高価で汚染度の高いディーゼル発電機にとって代わることも可能である。
[DW編集局]