[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/02/19
抄訳記事公開日:
2020/04/07

研究イノベーション審議会(EFI)の研究・イノベーション・技術能力に関する報告書

Karliczek: Wir sind bei Forschung und Innovation auf dem richtigen Weg

本文:

研究・イノベーション審議会(EFI)が連邦首相に2020年版の報告書を提出。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

カルリチェクBMBF大臣談:
「ドイツは既にイノベーション国家であるが、今後もそうあり続けるために、外部からの勧告等に対して、常にオープンでなければならない。

EFIが、ドイツが正しい道程にあることを証明したことは喜ばしい。しかしそれで満足してはならない。2020年代を教育、研究、イノベーションのための10年としなければならない。ポジティブなニュースとして下記のようなものが挙げられる。

  • 研究イノベーション協定により、連邦と州は科学に関して類を見ない計画の保証を与え、これまで5年ごとだった協定更新が2021年から2030年までの10年間にわたってこれが適用される。EFIはこの政府の努力をポジティブに評価している。
  • 現在のランキングにおいてドイツがイノベーション国として高い位置を占めているのは、研究開発への未来投資を増加させているからである。総研究開発費の国内総生産に占める割合は2018年度に3.13%へと増加している。これはかつてない最高の数字であり、ドイツが3.5%の目標達成に向けてコースを進んでいることを示している。
  • EFIが長年導入を主張してきた研究費に関する税的措置により、工房レベルの小企業から中規模企業、さらにはスタートアップに至るまで、産業界へのイノベーション刺激策を創設した。

EFIのさらなる提言を厳粛に受け止め、さらなる向上を目指す。

  • イノベーション国家ドイツにはいかなる地域的格差もあってはならない。東西ドイツ再統一以来、BMBFは旧東ドイツ地域における研究および経済の良好なシステム構築に寄与している。そこからもう一歩進め、2024年まで6億ユーロを投入し、旧東独地域に限らずドイツ全国の構造的に脆弱な地域におけるイノベーションを促進させていく。
  • サイバーセキュリティにおけるイノベーションはドイツの技術的およびデジタル的な主権にとって極めて重要である。ドイツと欧州を世界で最も信頼性が高いデータ圏となるようにする。具体的には欧州のデータクラウドGAIA-Xの開発を前進させていく。

[DW編集局]