[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2020/02/06
抄訳記事公開日:
2020/04/08

結束政策において、よりよい結果を確保するための市民参加

Cohesion Policy: involving citizens to ensure better results

本文:

2020年2月6日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

ECは、現地での結束プロジェクトを展開する際により多くの市民を巻き込むべく、2件の新規パイロット施策を開始する決定をした。その目的は、EU資金が計画された通りに投資され、そしてモニターができる方法で、市民・市民社会組織の積極的な関与を支援し、最終的によりよい結果を確保することである。これらパイロット施策の下で、結束基金の運営機関と市民社会組織は、結束プロジェクトを展開するために必要な知識を深め、スキルを獲得するために専門家の助言や支援を受ける。

第1のパイロット施策の下で、EU基金の運営機関は、市民を関与させ透明性と説明責任を推進する目的で、経済協力開発機構(OECD)からトップクラスの専門情報の提供を受け、新規イニシアチブの設定において適切な支援を受ける。

第2のパイロット施策では、ECは「草の根」資金支援に25万ユーロを確保し、特に地方の小規模市民社会組織からの市民参加の促進に資する革新的なアイデアとイニシアチブを支援する。目標は、市民参画の新しい方式をテストし、結束政策における市民参画を刺激、促進、支援することで、プロジェクトのより適切な実施と、結果に対する市民のより強い当事者意識を実現することである。

2件の施策は12か月間実施され、その結果は、さまざまなプロジェクトから得られた教訓と、市民を結束政策により関与させる方法に関するヒントについて、報告書や便覧を通じて広報される。目的は、次期EU長期予算 (2021~-2027) における結束政策プログラムの下で同様のイニシアチブを推進することにある。

※背景
総予算が3,500億ユーロを超える結束政策は、EUの主要な投資政策であり、最も具体的な連帯の表現の1つである。市民は、公的機関の透明性と説明責任を高め、公共投資をより効率的かつ効果的にする上で重要な役割を果たす。

[DW編集局]