[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防科学技術研究所(Dstl)
元記事公開日:
2020/02/04
抄訳記事公開日:
2020/04/09

DstlとFive-Eyes国(5か国)による宇宙空間の状況認識実験

Dstl in Unique Five-Eyes Space Situational Awareness Experiment

本文:

2020年2月4日付国防科学技術研究所(Dstl)の標記報道発表の概要は以下のとおり。

Dstl と Five-Eyes 国家(英、米、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)の代表が共同で実施する独特の共同実験により、宇宙状況把握(SSA)能力が向上する可能性がある。今月(2020年2月)、2つの衛星が準静止軌道での実験に向けてランデブーの予定である。

Phantom Echoes として知られるこの実験の目的は、連携するSSAセンサーと処理機能を統合して、独立して動作する個々のシステムのパフォーマンスを向上させ、静止軌道内およびその近辺の英国および連携する衛星の宇宙における安全性を向上させることにある。シミュレーションと実世界のイベントを組み合わせて使用し、統合宇宙作戦(CSPO)イニシアチブ内の運用SSAアーキテクチャの開発に資するべく、各システムの長所と制約を把握する。

共同観測活動は、連携する地上ベースの望遠鏡および宇宙ベースのセンサーを使用して、 (2019年10月9日にカザフスタンから静止遷移軌道に打ち上げられた)ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)社の Mission Extension Vehicle(MEV)衛星を観測する。

MEVは、静止軌道の約300 km上にある商業通信衛星とドッキングし、ホスト(商業通信衛星)の寿命を延ばす操縦能力を提供する。 Phantom Echoesチームは、このイベントを利用して、2つの衛星が互いに向かって移動し、ドッキング操作を行う際の課題を理解する。

[DW編集局]