[本文]
-
- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2020/03/12
- 抄訳記事公開日:
- 2020/04/14
-
COVID-19:感染流行対策で採択された20件の研究プロジェクト
COVID-19 : 20 projets de recherche sélectionnés pour lutter contre l'épidémie
- 本文:
-
2020年3月12日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
政府の支援による20件のイニシアチブが リアクティング(REACTing)コンソーシアムの評議会により採択された。これらの研究は、感染流行のモデル化、治療法・予防法の研究など多様なテーマに関連するものである。
Sares-CoV2 コロナウイルスの感染流行を可能な限り迅速に封じ込め、感染患者をより適切に治療するべく、質の高い研究を実施すること。これは、2019年末に最初の症例が出現して以来、ライフサイエンス分野の研究連合(Aviesan)および REACTing コンソーシアムの下で、フランスの科学界が目標とするところである。
Aviesan は、その設立メンバーである主要研究機関9機関(原子力・代替エネルギー庁(CEA)、国立科学研究センター(CNRS)、国立農学・食料・環境研究所(INRAE)、国立情報学・自動制御研究所(INRIA)、国立保健医学研究所(INSERM)、パスツール研究所、開発研究所(IRD)、大学学長会議(CPU)、地域・大学病院の院長会議)で構成されている。REACTing コンソーシアムは、INSERMから調整を行う。
研究促進コンソーシアムである REACTing 科学評議会は、フランスの研究チーム全体に対する公募の結果、多様な科学分野から20件のプロジェクトを採択した。これらプロジェクトは次の主要4テーマに分類される。
- 診断、臨床、治療目的の研究プロジェクト
- 疫学研究プロジェクト
- 基礎研究プロジェクト
- 人文社会科学研究プロジェクト
フランスの研究は RECOVER プロジェクト(欧州の COVID-19 緊急対応プロジェクト)の連携により、欧州レベルでも動員される。欧州委員会(EC)の助成を受けたこの研究プロジェクトには、10の国際パートナーが参加し、疫学研究、臨床研究、社会科学研究など、いくつかのコンポーネントが含まれる。
フランスはまた、次の研究プロジェクトにも参加している。
- Fight-nCoV: 広域スペクトルの抗ウイルス剤によるコロナウイルス(Sars-Cov-2)との戦い:動物ウイルス・チャレンジ・モデルの確立
- I-MOVE-COVID-19: COVID-19パンデミックの研究、予防、抑制のための多分野欧州ネットワーク
- CoNVat : 2019-nCoV 対策:POCグローバル診断・監視用の高度なナノバイオセンシング・プラットフォーム
[DW編集局+JSTパリ事務所]