[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
内務省
元記事公開日:
2020/02/18
抄訳記事公開日:
2020/04/27

内務大臣が英国の新規ポイントベースの入国管理制度を発表

Home Secretary announces new UK points-based immigration system

本文:

2020年2月18日付内務省(HO)の標記発表の概要は以下のとおり。

内務大臣はこのほど、新規のポイントベース入国管理制度を立ち上げ、英国を世界中からの最優秀・最高の人材に開放する。

2021年1月1日から施行される新制度では、自由な移動を終了させ、国境の管理を再開して、国民の信頼を回復する。特定のスキル、資格、給与、職業にポイントを割り当て、十分なポイントを獲得した人にのみビザが発給される。政府は、2016年の国民投票および2019年の総選挙での明確なメッセージに耳を傾け、海外から流入する安価で低スキルの労働力への依存を終了させる。

全体的に英国への移住者の度合いが低下し、セキュリティが強化され、英国に入国する人の知識・技能が向上する。

この新規・単一のグローバルシステムでは、EU市民と非EU市民を同等に扱う。科学者、エンジニア、学者など、最高のスキルと最高の才能を持つ人々を最優先する。

ポイントの閾値は、英国が必要とする人材を引き寄せるべく慎重に設定される。

熟練労働者が英国で就労できるためには、特定のスキルや英語を話す能力など、多くの関連基準を満たす必要がある。応募者にはすべて仕事のオファーがあることが必須で、移民諮問委員会(MAC)の勧告に沿って、最低給与の基準額は2万5,600ポンドに設定される。新規ポイントベースの制度では、熟練労働者に対するスキル閾値も拡大される。英国での生活や仕事を希望する人は、現行制度での学位レベルではなく、Aレベル又は同等の資格を取得する必要がある。これにより、柔軟性が向上し、英国企業が幅広い熟練労働者にアクセスできるようになる。

学生ビザのルートもポイントベースであり、EU市民にも開放され、世界中の人材が英国の世界クラスの大学にアクセスできるようにする。英国で修学を希望する人は、受け入れ教育機関からの推薦があること、経済的に自立できること、英語を話すことを証明する必要がある。

[DW編集局]