[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/03/07
抄訳記事公開日:
2020/04/27

ドイツのイノベーションに女性の能力が必要

Karliczek: Unser Innovationsland braucht die Kompetenz der Frauen

本文:

2020年3月8日の国際女性デーに当たり、カルリチェク連邦教育研究大臣は次のような声明を発表した。

「男女平等は未だ達成されていない。ドイツはイノベーション創出に女性の能力と創造性を必要としている。社会のあらゆる部分に言えることであり、大学と研究機関に関しても以前と変わらず該当する。今後数年、女性の平等をこれまで以上に強く実現していくことは、アカデミアの利益にもなる。

最近の統計は正しい方向に向かっていることを示している。今年ほど多くの女子生徒がコンペティション「若者は研究する」に参加を表明したことはなかった。大学入学者および博士課程学生における女性の割合は継続的に増加している。しかし、ドイツでは女性が教授になって講座を持つ割合は全体の4分の1でしかない。

社会において男女間の平等をさらに進めるためには、模範例が必要である。特にアカデミアの女性がその模範例となることを期待する。」。

背景:

女性の才能やポテンシャルを持続的に活用することは、単に正当性の問題だけではない。男女混成のチームは、適切な基本条件が整えば、より優れた研究、開発の成果に繋がる。多様性を拡げることで、研究の将来性を大きくすることが出来る。

若い女性は、自由と責任にある世界で自己決定できる生活の中で、型にはまることなく、自らの才能を開花させることが可能となる適切な基本条件を見つけるべきである。機会均等は連邦教育研究省(BMBF)の活動の一貫した基本原則である。女性による学業や職業選択の幅の拡大はBMBFも重要視している。特に数学、IT、自然科学、工学(STEM)に関して、より大きく関心を喚起し、現在すでに存在する関心を衰えることなく維持し、強化していくべきである。このことは既に早期教育の領域において始められており、その後の全体の教育過程に適用されている。

[DW編集局]