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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2020/03/06
- 抄訳記事公開日:
- 2020/05/19
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新欧州委員会発足後100日間の取り組み
- 本文:
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2020年3月6日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。
2019年12月1日にウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が率いる新欧州委員会が発足した。当初の100日間、委員会は委員長の政策ガイドラインで設定された最重要優先課題の実行に焦点を置いた。
● 2050年までに世界初の気候中立な大陸になる
委員会は発足11日目に早くも「欧州グリーン・ディール」を発表した。これは気候変動を止め、汚染を削減し、生物多様性を保護するためのロードマップである。欧州グリーン・ディールは、経済の変革に役立つEUの新成長戦略である。欧州グリーン・ディールの中核は、欧州気候法である。2050年の気候中立目標を法に規定し、すべての人をそれに向けて進ませるためのメカニズムを備えている。また、グリーンで最新のEU経済を支援するべく、1兆ユーロの投資を生み出す欧州グリーン・ディール投資計画も提示した。
委員会はまた、気候変動への取り組みに参加しているEU企業が世界的に公平な競争条件を確保するために、炭素境界調整メカニズムに関する作業を開始した。移行の影響を緩和し、炭素集約型産業に依然として大きく依存している労働者とコミュニティを支援するべく、委員会は、少なくとも1,000億ユーロを動員する公正移行メカニズム(Just Transition Mechanism)も提案した。これには、産業移行の影響が最も大きい地域にEU予算から75億ユーロを投資する公正移行基金が含まれる。
※次なるステップ
- 生物多様性戦略
- 循環経済行動計画
- Farm to Fork 戦略(農家支援と農産食品バリューチェーンの持続可能性確保)
● 欧州のデジタル未来の形成
欧州のデジタル未来形成に関する委員会の戦略は、プラットフォームからスーパーコンピューティングまで、サイバーセキュリティからデジタル教育まですべてをカバーしている。安全で倫理的な境界の枠内で、誰もが技術の変化によってもたらされる機会を掴めるようにする狙いがある。
EUにおいて、最先端でありながら信頼できる人工知能の開発の道筋を定め、年末までに提案を出す。また人と企業の利益のためにデータの可能性をフル活用するデータ戦略を提示する。
欧州委員会と加盟国は、EUにおける5Gネットワークのセキュリティ確保に必要な共通アプローチを定めている。
※次なるステップ
- デジタル・サービス法(オンライン・プラットフォームに関する責任と最新ルールの明確化)
- 人工知能に関する新たなルール
- (人や企業の)オンライン・デジタルIDに関する共通規格
- 重要インフラ・サービスのサイバーセキュリティに関する新規規則
● COVID-19 アウトブレイク対策
委員会はこの100日間に、COVID-19のアウトブレイクに対処するべく、あらゆる面での取り組みを行った。危機に対する備えと保健措置について加盟国間の情報交換を統括している。ウイルスの蔓延によるマクロ経済への影響や、最も影響の大きいセクターへの影響度を調査するほか、国境での措置を調整している。ワクチン開発に向けて世界的な準備、治療、研究を促進するべく、2億3,200万ユーロの投資を発表した。
[DW編集局]