[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2020/03/19
抄訳記事公開日:
2020/05/19

動物からヒトへ、コロナウイルスの遺伝的多様性の分析

De l’animal à l’Homme, analyse de la diversité génétique des coronavirus. Le projet ANR EPICOREM

本文:

2020年3月19日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。

コロナウイルスは、野生動物から人間に至るまで多様な生態系の中で、どのように循環して進化するのか。このウイルスの種の壁を超える能力と出現の可能性の高さを考慮に入れた、重要な研究課題が ANR EPICOREM プロジェクトの核心である。この研究では、フランスおよび欧州の野生動物集団内を循環するコロナウイルスの著しい多様性を明らかにし、ヒトや家畜・野生動物における新しいウイルス種について記述している。また、フランスのコウモリの種が宿している ベータコロナウイルス・サルベコウイルスの急速な遺伝的進化を明らかにし、SRAS-CoV の姉妹グループの進化動態の理解を向上させる。

  • コロナウイルス間の遺伝的関係
    この研究チームはまた、これらの新種のウイルスと特定されている他のコロナウイルスとの間の系統発生的なつながりを研究した。分析により、いくつかのシーケンスの親族関係が明らかになった。例えば、調査したコウモリで検出された6つのアルファコロナウイルスは欧州のコロナウイルスに最も近い親族関係にあり、他の5つは中国・香港で記述されているコロナウイルスに近い。

[DW編集局+JSTパリ事務所]