[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立情報科学・自動化研究所(INRIA)
元記事公開日:
2020/02/19
抄訳記事公開日:
2020/05/21

INRIAの2023年目標

Ambition Inria 2023

本文:

2020年2月19日付国立情報学・自動制御研究所(INRIA)の標記発表の概要は以下のとおり。

2020年2月18日、今後3年間のINRIAプロジェクト「INRIA2023年目標」が公式に開始された。

「ソフトウェアが世界を食い荒らす」一方で、フランスはその戦略的自律性を維持するべく、自国のデジタル主権の環境を構築する必要がある。デジタル科学・技術の国立研究機関であるINRIAが希求するのは、研究・イノベーションを通じてこの課題に対応することである。

● 4つの戦略軸

  • 欧州の活力の下でフランスの科学・技術のリーダーシップ構築を促進する。

INRIAは、デジタル世界の中心にあって、デジタル・セキュリティ、人工知能(AI)、量子コンピューティングのいずれにおいても、科学的優先課題を引き受ける選択をした。それは、(デジタル技術が重要な役割を果たす)社会の主要課題(個別化医療から精密農業に至るまで)に対応するためである。この文脈でINRIAは独自の組織モデルを強化する。つまり、研究・イノベーションのロードマップを有する各プロジェクトチームの組織は、俊敏性と集中力を備え、リスク負担、学際性、ソフトウェア開発に対する適性があり、他と提携して取り組むことで、その提携先である特別研究大学や研究機関(国立科学研究センター(CNRS)、原子力・代替エネルギー庁(CEA)、国立農業・食料・環境研究所(INRAE)、国立保健医学研究所(INSERM)等)とただちに連携ができる組織とする。またその研究政策はHorizon Europe、Digital Europe、欧州イノベーション工科大学院(EIT)、欧州イノベーション会議(EIC))への参画、又は対ドイツなど2国間の戦略提携関係の構築に関係なく、欧州研究・イノベーション圏構築の一部である。

  • デジタル技術により、またデジタル技術において、国内に経済的効果をもたらし、フランス及び欧州の産業構造の活性化と持続可能性に資する。

INRIAは、フランス公共投資銀行(Bpifrance)と提携して、2023年までに年間100件を目標とするデジタル・ディープテック・スタートアップ・プロジェクトにより、技術起業の拡大を目指す。

  • 公共政策へのINRIAの寄与を強化する。

AI計画の統括から安全保障・国防部門に想定される優先課題まで、国家情報システムセキュリティ庁(ANSSI)や国防イノベーション庁(AID)といった提携機関と共同して、また企業総局(DGE)とのデジタル規制を通じて、INRIAは国における真の役割を果たしている。

  • 研究に力をいれている大学の発展に資する。

INRIAが特別研究大学の発展に貢献できることは明白であると考えている。INRIAのサイト政策(グループ化政策)の進展により、協力相手機関との戦略的融合、象徴的な行動(センターの名前の変更など)、地域の関係機関の戦略に利するような特定のデジタル運用システムの開放などに反映されている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]