[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2020/04/08
抄訳記事公開日:
2020/05/25

コロナウイルス:ECがモバイルのデータとアプリを用いて出口戦略を支援する勧告を採択

Commission adopts Recommendation to support exit strategies through mobile data and apps

本文:

2020年4月8日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

ECは、コロナウイルスのパンデミックに対応するために、モバイル・アプリとモバイル・データを使用するEU共通の方式の開発に向けた手順と方策を勧告する。封じ込め措置を徐々に解除する上で、デジタルツールが重要な役割を果たす可能性がある。EUの規則に準拠し、十分な調整がなされていれば、その時期は到来する。勧告では、次の2つの側面に焦点を当てたツールボックスを加盟国で採用するプロセスを示している。

  • 市民が効果的でより的を絞った社会的距離をとる措置を講じるべく、警告、防止、接触追跡を行うためのモバイル・アプリの使用に関する汎欧州協調方式
  • 匿名化および集約されたモバイル位置データを介して、ウイルスの進展をモデリング・予測するための一般的アプローチ

勧告では、データ・セキュリティのほか、プライバシーやデータ保護などのEUの基本的権利の尊重に関して、これらのアプリとデータの使用に関する主要な原則を示している。

加盟国はECと協力して、2020年4月15日までに、欧州データ保護委員会との連携により、モバイル・アプリ用の汎欧州方式に向けたツールボックスを開発することになる。ECは、加盟国を支援するべく、データ保護やプライバシーへの影響を含む指針を提供する。加盟国は5月31日までに自国の活動を報告し、他の加盟国やECが相互評価できるような措置を講ずる。

[DW編集局]