[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2020/03/06
抄訳記事公開日:
2020/05/28

英国科学の未来に数百万ポンドの政府投資

Multi-million government investment in the future of UK science

本文:

2020年3月6日付ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記発表の概要は以下のとおり。

英国中から次世代の世界を先導する科学者となる人材を育成する趣旨で、政府は、41件の「博士課程トレーニング・パートナーシップ」を通じ、最大2,200人の学生を支援するファンディングを発表した。又、学校や大学で、更に多くの若者、特に女性がSTEM(科学、技術、工学、数学)科目を学習し、STEM関連キャリアに就くよう奨励する。

標記投資の内訳は次のとおり。

  • 物理科学・数学・工学系の、40を超える英国大学の博士課程学生に対して、1億7,900万GBPを投資し、画期的研究や、サイバーセキュリティ・化学製造業などハイテク産業に必要なスキルの開発を行う(正式名称・博士課程トレーニング・パートナーシップ)。この投資の一部は、学術界以外での経歴を持つ人々が同様のトレーニングに参加するように、最良の勧誘・支援方法を模索するパイロット事業に投入される。
  • 「科学学習パートナーシップ」や「物理学奨励ネットワーク」などの科学教育プログラムへのファンディング継続に890万ポンド。これには、GCSE(一般中等教育終了)レベルやA(上級)レベルで科学教育を改善し、科学の普及を促進し、最終的に若者がSTEM関連のキャリアを追求することを奨励する狙いがある。

政府はまた、第1次「スティーブン・ホーキング・フェロー」を発表した。スティーブン・ホーキング教授の精神的遺産を引継ぎ、宇宙の理解を深め、暗黒物質の性質や惑星の形成方法などの主要な科学的課題に取り組むものである。フェローシップは、政府とホーキング家との協同基金1,500万GBPから支給される。物理学、数学、コンピュータ・サイエンス分野に渡り、現在の仮説に挑戦し、科学的知識を進歩させ、発見を通じて一般の人々を鼓舞する画期的研究を支援する。

[DW編集局]