[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/04/09
抄訳記事公開日:
2020/05/28

新たなWHO調査「Solidarity」が世界のコロナ対策研究をネットワーク化

Karliczek: Neue WHO-Studie Solidarity vernetzt weltweite Forschung gegen Corona

本文:

世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルスに対する新たな医薬品研究がコロナに対する世界的な研究をネットワーク化し、ドイツの研究機関は同調査に積極的に参加する。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

Solidarity調査の目標は、COVID-19の治療のため世界レベルで知見を向上させ、結集することである。中心となるのは既知の医薬品がCOVID-19に対し、果たして効果があるのか、どのような効果があるのか、という点である。

カルリチェク大臣は以下の通り発言した:「ドイツも含め、世界中で既に治療に用いられている薬をCOVID-19に投与する試験や、早期の臨床研究が行われている。しかし、それらが、治療の最前線で、COVID-19に対し本当に効果があるのかということが問題である。Solidarity調査は新型コロナに対する戦いの中で医学研究の重要なステップである。

WHOがこの国際的調査を開始したことに対し、大いに感謝している。可能な限りの多くの患者を対象とするこうした大規模な調査は今、特に重要である。数が多ければ多いほど、それが実施される場所の数が多ければ多いほど、その結果はより大きな意味がある。

国際協力の枠組みの中でのみ、世界的に恐ろしい新型コロナパンデミックを抑えるチャンスがある。グローバルな重要課題にはグローバルな解決策が求められる。

背景:

WHOのSolidarity調査には既に70か国が参加の意を表明している。世界的に1万人を大きく超える患者が調査対象となる。同調査にはドイツでは、ドイツ感染症研究センターおよびドイツ肺研究センターが調整役を務める。

BMBFは資金負担の第一ステップとして約150万ユーロを提供した。

[DW編集局]