[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2020/03/24
抄訳記事公開日:
2020/06/03

NSFが大型研究支援プログラム「コンピューティング分野のエクスペディション」に3プロジェクトを採択

NSF announces new Expeditions in Computing awards

本文:

2020年3月24日付けの国立科学財団(NSF)による標記記事の概要は以下の通りである。

10 年以上前、NSFのコンピュータ情報科学工学局 (CISE) はCISE の研究・教育コミュニティに、コンピュータ分野の将来を定義する野心的な基礎研究を追求する機会を提供するために、エクスペディション (Expeditions) プログラムを設立した。これは5年間で最高1,000万ドルの資金を提供するもので、この期間にCISEが行った研究投資の中では単一で最大規模のプログラムである。CISEが現在支援している科学技術センターや国立人工知能研究所と合わせて、本プログラムはCISEのセンター規模の公募ポートフォリオの中核を形成している。

これまでのエクスペディションでは、合成生物学や行動神経科学からコンピューター・ビジョン、ロボット工学、量子コンピューティングに至るまで、幅広いテーマが対象とされていた。今年は、さらに次の3つのプロジェクトが加わった。

グローバルな広汎計算疫学(代表機関:バージニア大学)
本プロジェクトでは、革新的なコンピューティング技術とデータサイエンス技術を発展させることで、グローバルな感染症の計算疫学の新しい実装を可能にする。

コードで世界を理解する(代表機関:マサチューセッツ工科大学)
本プロジェクトは、データを生み出す多くの現実世界のアプリケーション領域に関わる複雑なプロセスの理解を目指す。この理解が深まれば、より効率的な創薬から、認知のより進んだ理解に基づいた教育方法の改善に至るまで、重要な貢献が期待される。

コヒーレントイジングマシン(Coherent Ising Machines)(代表機関:スタンフォード大学)
本プロジェクトでは、コヒーレントイジングマシン(CIM)と呼ばれる非従来型のコンピューティングアーキテクチャを利用して、ある種の最適化問題を解決することを目指す。CIMは、ポスト「ムーアの法則」時代のコンピュータ工学のプラットフォームを提供する。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]