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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2020/03/26
- 抄訳記事公開日:
- 2020/06/04
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5Gの安全確保のための国家戦略
- 本文:
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2020年3月26日付で大統領府は標記文書を公表した。その概要は以下のとおりである。
米国国家サイバー戦略は次のように述べている。
「政府は、ここ米国での次世代通信・情報通信インフラのさらなる開発・展開を促進し、一方で、連邦政府の購買力を活用して、より安全なサプライチェーンに向けた動きを奨励する。米国政府は民間セクターと協力して、5Gの進化とセキュリティを促進し、技術面および周波数ベースの解決策を検討し、次世代の進歩を超えるイノベーションの基礎を築く」標記「5Gの安全確保のための国家戦略」は、次の4項目の取り組みで国家サイバー戦略の目標達成を目指す。
● 国内の5G展開を促進する
トランプ政権は、主に国家経済会議が調整する5Gの民間主導による国内展開を促進している。5G技術における米国優位を促進するための連邦通信委員会(FCC)の戦略(5G FAST計画)は次のとおり:- より多くの周波数帯域を商用利用可能にする
- 5Gインフラの展開承認に要する政府プロセスを合理化する
- 5Gバックホールの展開を促進するべく規制を最新化する
● 5Gインフラに対するリスクを評価し、5Gインフラの中核的なセキュリティ原則を特定する
- 5Gインフラに対するサイバー脅威と脆弱性により生じるリスクの評価
- 米国における5Gインフラのセキュリティ原則の策定
● 5Gインフラを世界中で開発・展開する際の米国の経済および国家安全保障に対するリスクへの対応
- 5Gを含む米国政府インフラのサプライチェーン・リスクの管理
- 米国の5Gインフラにおける「ハイリスク」ベンダーのリスクへの対処
● 5Gの責任あるグローバルな開発・展開の推進
- 国際5Gセキュリティ原則の策定と実装促進
- 国際規格の策定・採用における米国のリーダーシップの促進
- 安全な5Gインフラ選択の市場競争力と多様性の奨励
[DW編集局+JSTワシントン事務所]