[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/04/30
抄訳記事公開日:
2020/06/16

国際的な未来ラボによってAI拠点ドイツを強化

Karliczek: Mit Internationalen Zukunftslaboren KI-Standort Deutschland stärken

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の公募による「国際AI未来ラボ」に採択された3研究チームが共同研究を開始する。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

ベルリン、ハノーバー、ミュンヘンの3研究チームは3年間にそれぞれ最高500万ユーロまでの助成を受ける。これに関してカルリチェク大臣は以下の通り語った:

「AI研究におけるドイツの強みをさらに拡大していく。そこで重要な役割を果たすのが国際連携である。国境を越える知識は国際協力を必要とする。ドイツのAI研究の国際化を未来ラボによって一層強くしていく。

未来ラボに国内外からのトップ研究者を魅力ある条件の下で結集させていく。AI研究の国際的ネットワークがこの3つ未来ラボによってより密なものとなること、また“AI made in Germany“が国際的に強力なブランドとなることを願ってやまない」。

背景:

各未来ラボは最大で12名の科学者を擁し、研究者の出身国は米国、フランス、英国、スイス、メキシコ、アルゼンチン、オーストラリア、シンガポール、ニュージーランド、インドである。

地球観測へのAI利用

ミュンヘン工科大学がドイツ航空宇宙センターとの協力の下で運用するAI4EOは、地球観測に関するAI技術の開発に取り組む。たとえば、衛星データをスマートなビッグデータ分析することにより、グローバルな都市化、世界人口の食糧、自然災害に対するマネジメントをモデル化する。例えば宇宙からの高精度データが、政策決定者による、持続的かつ生活に相応しい都市の設計あるいは森林火災の早期封じ込め等に役立つ。

AIと個別化医療

ハノーファー大学によってコーディネートされるLeibnizKILaborは個別化医療を重点とするスマートな、信頼性の高いシステムの開発に取り組む。LeibnizKILaborの研究者が目標とするのは、機械学習を駆使して、診断および医薬品の開発を加速化し、個別化治療を改善することである。

AIによる効率的バイオラボ

KIWI-biolabはAI技術を利用して、微生物に関するデータを分析し、コンピュータがラボの実験を独立して計画できるようにするプロジェクト。研究の重点は新薬および持続性ある自然原料および合成材料の製造に置かれる。この研究チームはベルリン工科大学によって管理される。

[DW編集局]