[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立科学研究センター(CNRS)
元記事公開日:
2020/04/10
抄訳記事公開日:
2020/06/18

COVID-19:唾液迅速検査に向けた臨床研究の開始

COVID-19 : lancement d’une étude clinique pour un test salivaire de dépistage rapide

本文:

2020年4月10日付国立科学研究センター(CNRS)の標記発表の概要は以下のとおり。

Sys2Diag 研究室で研究に従事するCNRS科学者、バイオテクノロジー企業の SkillCell 社、モンペリエ大学病院で構成されるフランスのコンソーシアムは、2020年4月11日から新しい EasyCov スクリーニングテストの性能を試験するための臨床研究の開始を発表した。同時に、5月から医療従事者に対するテストを迅速かつ大規模に展開するために、開発、生産、流通のチェーンが編成されている。

このコンソーシアムの目標は、使いやすく、重厚な装置の使用を必要としない SARS-CoV-2 ウイルスの唾液診断検査を市場に出すことである。EasyCov 唾液検査(特許EP20166524)はこの目的のために開発されたものである。Sys2Diag 研究室(CNRS / Alcen)で分離されたウイルスRNA、およびモンペリエ感染症研究所(CNRS /モンペリエ大学)のラボで分離されたアクティブ・ウイルスで、すでにテスト・検証されている。Sys2Diag チームとモンペリエ大学病院チームが管理する臨床試験で、実際の状況における効果の成否を確認する。

EasyCov テストは、実験室抜きで簡単に実行できる。ウイルスの主要なベクターの1つである唾液を取り出し、試薬と一緒に65°Cで30分間置く。検査担当者は肉眼で結果を読み取ることができる。実験室での処理に数時間を要し、重厚な機器と試薬を必要とする標準のテスト方法とは異なる。

[DW編集局+JSTパリ事務所]