[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2020/04/17
- 抄訳記事公開日:
- 2020/06/23
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Covid-19 分析・研究・専門委員会(CARE)の設置
- 本文:
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2020年4月17日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
共和国大統領は先ごろ(3月24日)、12人の研究者と医師で構成される Covid-19分析・研究・専門委員会(CARE)を設置した。ノーベル生理学医学賞受賞者でウイルス学者のフランソワーズ・バレシヌシ(Françoise Barré-Sinoussi)氏を委員長とするこの独立機関は、政府の要請に迅速に応え、政府に対して意見を具申する科学的専門能力の機能を果たす。
Covid-19分析・研究・専門委員会(CARE)を構成する12人は、ウイルス学者、感染症疫学者、腫瘍学者、人類学者、データ科学・人工知能の専門家、ライム病の専門家、国連専門家、危機管理の専門家で、エイズウイルスなど自己免疫疾患の治療法の発見などの経験を有する。国際的に認められたこれら科学専門家は、それぞれ相補完する能力を有する。これら専門家の一部は、関係する研究機関(国立保健医学研究所(INSERM)、国立科学研究センター(CNRS)、原子力・代替エネルギー庁(CEA)、国立農業・食料・環境研究所(INRAE)、国立情報学・自動制御研究所(INRIA)、パスツール研究所)の幹部によって提案されたものである。この委員会には、Covid-19 科学カウンシルの2人の代表を含む有識者を入れることで、2つの機関による作業間の調整を確保した。
本委員会が注視する主要領域は次の4領域である。
- 診断テスト
- 新しい治療法の試験
- ワクチンに向けた今後の道筋
- デジタル技術・人工知能の貢献
CARE の主要な任務は次のとおり。
- 公衆衛生上の危機への対応、危機からの脱却を可能にする短期的な提案(科学的、治療的、技術的など)に関して、医療担当および研究担当の大臣に意見を具申する。
- 国内および国際的な監視を実施し、感染症蔓延対策に関連するあらゆるテーマについて両大臣に報告又は警告する。
- 蔓延対策に必要な研究・イノベーション能力の活用に関する洞察や提言を両大臣に提示する。
[DW編集局+JSTパリ事務所]