2020年4月17日付け米国立科学財団（NSF）による標記記事の概要は次のとおりである。

NSFは米国のCOVID-19対策を強化するため、科学研究コミュニティと密接に取り組んでおり、このウイルスに対する理解を深め解決策を開発するため、数多くの研究プロジェクトに資金提供している。

NSFはCOVID-19 を理解し、ウイルスの伝染性と防止を市民に伝え、教育し、地方・州・国家レベルでこの課題に立ち向かうための効果的な戦略の策定に役立つ研究案を公募した。これらの取り組みは、NSFの緊急対応研究（RAPID）という資金配分メカニズムを通じて迅速に処理、支援される。

過去にRAPIDはエボラ熱、ジカ熱の勃発時に、その理解を深め、抑止措置を進歩させることに役立った。また、ハリケーン・ハービーのような自然災害やメキシコ湾原油流出事故のような予期せぬことが起こった時の対応を改善するための研究にも使われた。

このような緊急性の高い問題は様々な分野の科学者、工学者、教育者からの取り組みが必要である。科学工学のすべての分野に渡る基礎研究や教育を支援する唯一の連邦政府機関であるNSFは、このように広範囲の取り組みを結集し、最も複雑な国家的問題に対する最適な研究を支援している。

COVID-19　RAPID助成金の例：
不確定なリスクとストレスの多い将来：米国のCOVID-19アウトブレイクの研究
科学教育を通じた新興感染症への対処
環境下におけるコロナウイルスの持続性、伝染性、循環性
マスク装着時の呼吸飛沫に対する化学的変調
対策を強化するための三次元疫学メカニズム

[DW編集局+JSTワシントン事務所]