ドイツ連邦教育研究省（BMBF）はソーシャルイノベーション創出に関して「アイデアの社会　－ソーシャルイノベーションに関するコンペティション」をスタートさせ、次のような報道発表を行った。

人間は歴史の流れの中で常に変化する社会的、経済的な事象に適応してこなければならなかった。これはソーシャルイノベーションによって実現される。社会的な重要課題の解決に寄与する新たなモデルあるいは協力の形が発生するということである。ソーシャルイノベーションの例として幼稚園が挙げられる。両親には仕事があり、子供の世話をしてくれるところが必要という課題を解決したのが幼稚園ということだ。現在、新型コロナパンデミックにより、社会生活で新たな、極めて大きな重要課題に直面している。ソーシャルイノベーションは社会的相互関係を新しく再形成することで、様々な問題の解決策をもたらすことができる。

BMBFはソーシャルイノベーション創出のため、「アイデアの社会－ソーシャルイノベーションに関するコンペティション」と題する公募をスタートさせた。公募の開始に当たりカルリチェク連邦研究大臣は次のように語った：

「人間にはソーシャルイノベーションが必要で、また社会的相互関係を改善できる方法について、沢山の優れたアイデアを持っている。創造的な解決策があり、新たな方法で、新型コロナに関する大小様々な課題を克服する多様な例がこのことを示している。また賢明なアイデアを実現するためには、信頼、時間、支援、パートナーが不足していることが多いということも承知している。そこでBMBFは新たなアイデアを実現するために貢献していきたい。

ソーシャルイノベーションの重要性は直面するパンデミックという危機において特に明確になっている。今こそ我々は予期せぬ変化に突然直面し、日常および相互関係の重要な領域が突如としてこれまでのようには機能しないことで、新たなアプローチを必要としている。我々の社会には大きなポテンシャルがあり、市民が正に新しくネットワーク化することを目の当たりにし、喜びを感ずるものである。

ソーシャルイノベーションについては、以前にも増して大きく意識するようになっている。気候変動、移民問題あるいは人口高齢化問題など、直面する社会的な重要課題の多くの領域において、それを克服するためにソーシャルイノベーションを必要としている」。

「アイデアの社会」というコンペティションの一環で、BMBFは市民、研究機関、社会団体、各種協会、科学者、企業、その他多くにソーシャルイノベーションに関するアイデアを寄せるよう呼びかけている。

[DW編集局]