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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 米国航空宇宙局(NASA)
- 元記事公開日:
- 2020/05/01
- 抄訳記事公開日:
- 2020/07/01
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NASAがアルテミス計画の有人月着陸船を開発する企業を選出
NASA Names Companies to Develop Human Landers for Artemis Missions
- 本文:
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2020年5月1日付の米国航空宇宙局(NASA)による標記発表の概要は以下のとおりである。
NASAは、有人月探査計画「アルテミス」計画における有人月着陸システム(HLS)の設計・開発を担当する3つの米国企業を選出した。このうち1つのシステムが、2024年までに有人の月面着陸を行う予定である。
今回のHLS契約は次世代宇宙探査技術パートナーシップ(NextSTEP-2)の公募に基づくもので、契約期間は10カ月、総額9億6,700万ドルの固定価格型のマイルストーンベース契約である。
選出されたのは、次の3社である。
•ブルー・オリジン社(Blue Origin)は、3段式の統合型着陸船を開発する。
•ダイネティクス社(Dynetics)は、単体で上昇・降下の機能を有する構造をもつダイネティクスHLS(DHLS)を開発する。
•スペースX社(SpaceX)は、SpaceX Super Heavyロケットで打ち上げる完全統合型着陸船「スターシップ」(Starship)を開発する。選出された企業は、2021年2月までの契約期間を通じて、着陸船の概念を改良する。その期間にNASAは、どの企業に最初の実証ミッションを実行させるかを評価する。その後、持続可能な着陸船システムの開発と成熟に向けて企業を選定し、続いて持続可能な実証ミッションを実施する。NASAは、これらの実証が完了した後、商業宇宙輸送サービスとして月面への輸送を調達する予定である。
NASAのアルテミス計画は、今後4年間で月への帰還を実行し、月、地球、および太陽系の我々の起源に関する新しい知識を明らかにする。HLSは、スペース・ローンチ・システム(SLS)ロケット、オリオン宇宙船、ゲートウェイ(Gateway)と並び、NASAの深宇宙探査計画の重要な部分である。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]