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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立情報科学・自動化研究所(INRIA)
- 元記事公開日:
- 2020/05/11
- 抄訳記事公開日:
- 2020/07/01
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StopCovid プロジェクト:Covid-19の まん延との闘いに貢献するデジタル・ソリューション
- 本文:
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2020年5月11日付国立情報科学・自動化研究所(INRIA)の標記発表の概要は以下のとおり。
フランスはCovid-19まん延対策の全体的な戦略の一環として、ウイルスの疫学的把握を支援し、危機の衛生管理を改善し、さらに外出制限の解除を促進するためのデジタル・ソリューションを模索している。
INRIA は2020年4月7日以来、連帯・保健省およびデジタル担当閣外相の監督下で、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)と連携して、「StopCovid」 アプリの開発のとりまとめをおこなっている。この開発には、StopCovidプロジェクトチーム内で、官・民の関係機関グループが地道な貢献しており、国家情報システムセキュリティ庁(ANSSI)、カップジェミニ社(Capgemini)、ダッソー・システムズ社(Dassault Systèmes)、国立保健医学研究所(INSERM)、Lunabee社、オレンジ社(Orange)、フランス公衆衛生庁(Santé Publique France)、ウィジングズ社(Withings)の各機関が結集して、参画機関によるエコシステムを構成している。このプロジェクトは、Covid-19 衛生危機の管理と保健当局による疫学的モニタリングに貢献している。
政治的決定の上流側にある本プロジェクトの目的は、ユーザーがCOVID-19 の検査で陽性と判定された人と接触していた場合に、それらのユーザーに連絡するアプリを開発することである。そして連帯・保健省の勧告に従って、彼らが取るべき行動を提案できるようにすることである。このアプリはボランティア活動に依存するので、ウイルス蔓延に対する市民の闘いで使用される。
このプロジェクトは、プロトコル「ROBERT」の実装に基づくものである。ROBERT は、国家デジタル評議会の意見(2020年4月24日公開)および情報と自由に関する国家委員会(CNIL)による審議(2020年4月26日公開)を基にしたものである。
次の5項目の基本的事項が開発の指針となる。
- 衛生危機の管理および疫学的モニタリングの全体的な戦略に StopCovid アプリを含めること。
- 国およびGDPRといった欧州レベルのデータおよびプライバシーの保護枠組を厳格に順守すること。
- 透明性、これにはプロジェクトの枠内で実行された特定の成果のオープンソース・ライセンスの下での普及が含まれる。
- 公衆衛生システムによるデジタル主権の原則の尊重。
- プロジェクトの一時的性格。
[DW編集局+JSTパリ事務所]