[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学審議会(NSB)
元記事公開日:
2020/05/05
抄訳記事公開日:
2020/07/06

国家科学審議会が、次の10年を見据えNSFと取り組むロードマップを発表

Driving the next decade of American discovery and innovation

本文:

2020年5月5日付けの国家科学審議会(NSB)による標記記事の概要は以下のとおりである。

本日、NSBは、米国人の健康、安全保障、経済的繁栄を支える米国の科学・工学(S&E)事業に対する脅威を明らかにした新たな報告書「ビジョン2030」を発表した。NSFの政策立案機関であるNSBは、「ビジョン2030」の中で、基礎研究における米国の優位性を維持し、全ての米国人に科学、技術、工学、数学(STEM)のスキルと機会を増やすための行動を促しており、これらは米国企業が世界的に成功するために必要であるとしている。なお、「ビジョン2030」は、NSBが最近発表した「科学工学指標」を基にしている。

具体的にはNSBは、NSFやその他のS&E企業のリーダーと協力し、以下の幾つかの行動にコミットする。

  • NSFの組織のレビューを実施し、局の構造、資金配分モデル、プログラム提供内容の変更に関する提言を行う。
  • 大学、産業界、州のパートナーを招集し、NSFが資金提供した研究のパートナーシップや成果移転に関するベストプラクティスおよび規制、構造、管理上の障壁を特定する。
  • 全ての州でSTEM能力を有した米国人を育成する、公立の高等教育機関等向けの新しい連邦プログラムの利点について、議会や行政との連携を図る。
  • NSFと協力し、NSFの戦略やパートナーシップを発展・拡大させて、国際的協力を展開させ、世界的な人材を惹きつけ、国際的な教育・訓練の機会を創出する。

本報告書を作成するにあたり、NSBは1年以上をかけて「科学工学指標」データのレビュー、内外の各種報告書の再検討、S&Eコミュニティとの協議を行った。NSBは、大学、慈善団体、企業、科学・学術団体、NSFを含む約70の組織からの直接の意見を聞くために、全国で12回のヒアリングを開催した。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]