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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2020/06/04
- 抄訳記事公開日:
- 2020/07/20
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ポストコロナに向けた「未来パッケージ」-教育と研究への投資によって危機を克服する
Karliczek: Mit Investitionen in Bildung und Forschung überwinden wir die Krise
- 本文:
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政府がゴーサインを出した追加予算のほぼ半分は未来のイノベーション領域に充てられる、連邦教育研究省(BMBF)はこれに関して概略下記のような報道発表を行った。
ドイツが強くなって危機を脱し、長期的に成功を収めるために、連立政府は未来技術および教育に明らかな重点を置く「未来パッケージ」を策定した。これに関してカルリチェク連邦研究大臣は以下の通り表明した。
「イノベーション国ドイツにとってこれほど力強い政策パッケージはかつてなかった。これにより、次世代での研究開発および経済に新たな梃子入れをする。連立政府の決定により、これからの10年を教育、研究、イノベーションの10年とできるよう、その基盤を構築するものである。ポストコロナの国際競争においてドイツが勝っていけるよう危機を利用する。
連邦政府は追加予算のほぼ半分である600億ユーロ以上を教育、研究、イノベーションのために提供する。
これに伴い水素経済の振興、量子技術の強化および人工知能の研究開発等に関する提案は幅広い支援に迎えられた。これらの近代化領域においてだけでも、ドイツを世界的なパイオニアとするため今後数年間で130億ユーロを投資する。
特に研究開発を行う中小企業は助成可能な補助金の倍増によって、税制による研究助成においてさらなる追い風を受けることになる。企業はこれまでの50万ユーロから最大で100万ユーロを年間研究補助金として税制控除することができる。
加えてワクチン研究、重要な医薬品および医療製品の開発と製造を国内で実施できるようにすること、および保険医療制度全般におけるデジタル化においてさらなる支援を実施する。
将来教育の質を向上させることも非常に重要である。特に、今後一層重要性を増すであろう、学校授業のデジタル化をこれまで以上に強力に前進させる。追加的に予算を投入することで信頼のおける全日制学校の実現を早める。これによって新型コロナ危機において大きな痛手を被った若い年齢層の家庭に対して、子供たちの良好な教育そして家庭と職場のより良い調和に関する新たな将来展望を与える。
企業内教育訓練に大胆な支援策を講ずることも、重要な将来に向けてのシグナルである。新型コロナ危機の負担にもかかわらず、教育訓練活動を続け、拡大し、他の企業の訓練生を引き受けている中小企業を報奨金によって支援していく。これは若年者の将来展望にとって重要であり、新たな飛躍への人材基盤を確保することになる」。
[DW編集局]