[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/06/09
抄訳記事公開日:
2020/07/27

信頼性の高いエレクトロニクスによって技術覇権を確かなものに

Karliczek: Mit vertrauenswürdiger Elektronik zu mehr technologischer Souveränität

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の旗艦イニシアチブとも言うべき「信頼性の高いエレクトロニクス」がスタートすることとなり、次のような報道発表が行われた。

ドイツのレクトロニクス製造支援のためBMBFは旗艦イニシアチブ「信頼性の高いエレクトロニクス」をスタートさせた。その幕開けとしてカルリチェク大臣は次のように表明した。

「ドイツはイノベーション国であり、またそうあり続けたいと願っている。そのためには、基幹技術の国際競争で自らを主張し、技術的に自信を持つことが重要である。特にエレクトロニクス分野について言えることで、医療技術、Industrie 4.0の自律制御工場、自律走行あるいは移動体通信等において安全上重要な機能を担うものとなっている。安全性が重要な領域での利用においては、信頼のおけるエレクトロニクスが必要である。エレクトロニクスがどのように機能するかを正確に知っておかなければならない。その製造について理解し、その機能を確認できなければならない。全世界のドイツ製品のカスタマーにMade in Germanyの製品は信頼できる、という明確なメッセージを発するということである。

エレクトロニクスの開発には適切なノウハウはもとより、ドイツおよび欧州での、経済性のあるエレクトロニクス製造が必要である。

連邦政府はハイテク戦略を通じて様々な基幹技術に投資している。さらに旗艦イニシアチブ「信頼性の高いエレクトロニクス」をBMBFのデジタル戦略の枠組みの中で開始することが重要であった。最初の3プロジェクトを「将来性ある特殊プロセッサーおよび開発プラットフォーム」(ZuSE)の下でスタートする。助成額は2,500万ユーロを予定している。加えて新たな「信頼性の高いエレクトロニクス」の設計、製造および分析に関するプロジェクトの提案を提出するよう呼びかけるものである。「信頼性の高いエレクトロニクス」プロジェクトは2021年初頭にスタートするもので、最高2,000万ユーロが予定されている。

[DW編集局]