[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2020/05/27
抄訳記事公開日:
2020/07/28

EUの科学・研究・イノベーションに関する報告書

Research and Innovation Performance report: Enabling Europe to lead the green and digital transition

本文:

2020年5月27日付欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり。

欧州委員会はこのほど、EUの科学、研究、イノベーションの実績に関する最新の報告を発表した。報告書では、グローバルな状況下での欧州がどのように機能を果たしているかを分析している。企業、地域、国の持続的かつ包摂的な成長の支援に向けた研究・イノベーションの必要性を浮き彫りにし、特に開発が遅れた地域でのイノベーション・システム強化に向けた取り組みで後れを取らないようにしている。報告書はまた、新たな技術革命のほか、企業の生産性強化、雇用、価値の創造を持続可能な方法で実現するための研究・イノベーション政策の重要な役割に照らして、欧州市民が適切なスキルを確保することの重要性も強調している。特にこの隔年報告書2020年版では、次の3つの柱における11項目の政策提言を行っている。

● 人類にとって安全で公正な空間を目指す研究・イノベーション

1) 包括的な政策メッセージとして、欧州グリーン・ディールは革新的なイノベーション政策に向けた転換を必要としていること。
2)成長が人、地域、国、企業を置き去りにしないようにすること
3)欧州市民が変革する世界に順応できる能力を身に付けられるようにすること
4) 研究・イノベーションを介して男女機会均等を促進すること

● グローバル・リーダーシップに必要な研究・イノベーション

5) グローバルな技術競争における欧州の競争力を形成すること
6) デジタル時代の目的に適合するべく、研究・イノベーション政策の最新化を図ること
7) EU内における研究リーダーシップの確保と知識流通の促進を図ること
8) シーメンス社とアルストム社(Siemens・Alstom)後の時代にあって、活気に満ちた弾力性のある研究・イノベーション・エコシステムを構築すること

● 経済・社会的効果をもたらす研究・イノベーション

9) 社会、経済、政策に対する研究・イノベーションの成果の価値を最大化すること
10) EUの規制をイノベーション志向で前向きなものにすること
11) 政策に対する確証を得ることで今後の世界を予測すること

[DW編集局]