[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/06/10
抄訳記事公開日:
2020/07/29

水素技術におけるドイツのグローバルなリーダーシップを確保する

Globale Führungsrolle bei Wasserstofftechnologien sichern

本文:

連邦閣議が6月10日「水素戦略」を決定。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

水素は、鉄鋼、化学、交通産業等重要なドイツの中核産業分野の脱炭素化にとって極めて重要である。同時に水素技術はドイツの輸出産業の中心的領域に発展する可能性がある。

同戦略の一貫した実施と展開のために、柔軟で成果志向的なガバナンス構造を生み出さなければならない。中心となるのが国家水素委員会の設立であり、本日そのメンバーが連邦閣議によって任命された。

これに関してカルリチェックBMBF大臣は以下の通り表明した。
「ドイツには、水素経済の国際競争に備えて、大胆な目標設定が必要である。「水素戦略」策定と目標設定のための長い交渉は良好な結果に繋がった。グリーン水素は未来のエネルギー源である。この未来技術において世界の先頭に立ちたい。できるだけ早く、より勇気を持って開始できれば、水素経済の発展がドイツにおける新たな雇用創出のエンジンとなるチャンスがより大きくなる。戦略の決定に伴い、同じく大胆な実行へのスタート号砲が鳴らされる。2050年までに気候中立を達成するためには、再生可能エネルギーからの持続的なエネルギー供給が必要である。グリーン水素の研究とイノベーションへの投資を更に強化していく、生産、貯蔵、輸送、供給から産業応用に集中して投資する。2023年までに3億1,000万ユーロを追加投資し、ドイツがグリーン水素における世界のトップを目指して競争するための追い風となるに違いない」。

アルトマイヤー連邦経済エネルギー大臣談:「水素戦略により、ドイツが水素技術において世界トップに立つためのレールを敷く。水素および必要な関連技術の時は熟している。今こそ付加価値創出、雇用および気候保護のためのポテンシャルを引き出し、利用しなければならない。水素は「エネルギー転換」政策実現のための基幹的資源だからである。水素は未来のエネルギー資源として、ドイツはもとより世界中で気候目標達成に重要な貢献を果たすことになる。その際ドイツは既に20年前に再生可能エネルギーの推進によってなしたように、先駆者としての役割を果たすことになるであろう」。

[DW編集局]