[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/06/17
抄訳記事公開日:
2020/08/04
元記事の言語:
ドイツ語

連邦閣議が「連邦エネルギー研究報告2020」を採択

Energieforschung liefert Innovationen für die Energiewende

本文:

連邦閣議が6月17日、「連邦エネルギー研究報告2020」を決定。連邦教育研究省(BMBF)はこれに関して概略下記のような報道発表を行った。

「連邦エネルギー研究報告2020」は連邦政府によるエネルギー研究助成政策の全体像を示し、第7次エネルギー研究計画の進展を紹介している。

第7次エネルギー研究計画は、連邦経済エネルギー省(BMWi)とBMBFが主として実行し、連邦食糧農業省(BMEL)が同じく関与している。

カルリチェクBMBF大臣談:「全力でドイツの気候目標を達成していく。同時にドイツの産業を強力で競争力を持つものにしていく。脱原発および脱化石燃料を実現するためにグリーン水素等の有望な領域に向けて断固とした行動を起こさねばならない。ドイツが革新的なエネルギー技術とエネルギー分野の研究開発において世界チャンピオンとなった時に、気候目標を達成できると確信する。エネルギー研究に対するドイツのコミットメントをさらに強化することが非常に重要である。重要なのはセクターの結合であり、鉄鋼と化学を気候に優しい方法で生産できるようにするため、確実に再生可能エネルギーを利用出来るようにしなければならない。コペルニクスプロジェクトP2Xでは、化学産業の原料としてグリーン水素を利用する方法を研究している。またMACORプロジェクトでは、鉄鋼生産において石炭を水素によって代替させる方法を示している。エネルギー研究のイノベーションによってエネルギー転換が達成できることを確信している」。

アルトマイヤーBMWi大臣談:「研究と開発はエネルギー転換と気候保護に不可欠の貢献をなす。効率性と技術における進歩および再生可能エネルギーにおけるコスト削減が初めてエネルギー転換を可能にした。そのためエネルギー研究はドイツのエネルギー政策の戦略的要素であり、産業拠点ドイツを、信頼性のある、気候に優しいエネルギーを手ごろな価格で供給する新技術と応用を通じて強化するものである。重要なことは研究成果の実用への迅速な移転である。エネルギー転換のための初めてのリアル研究室を軌道に乗せ、水素戦略の初めての礎石を置くことになった」。

クロックナーBMEL大臣談:「農業および林業は、土壌と樹木におけるCO2貯蔵とバイオマスによるってネルギー転換および気候目標の達成に不可欠の貢献を果たすことができる。風力および太陽エネルギーとは異なり、これは常に利用できるものだからである。さらに、厩肥を処理することによって気候にとって有害な廃棄物を二重に利用することで、電気と肥料になりうる。バイオエネルギー分野で専門的で、強力な、国際的にネットワーク化された研究により、農林業から提供されるバイオマスの幅広い利用の展開が可能になる。資源作物バイオマス並びに廃棄物・残渣からのエネルギー生産の割合を、効率的リサイクリング経済の観点からバランスのとれたものにすることが重要である」。

背景:

第7次エネルギー研究計画について、連邦政府は2018年から2022年の期間に合計64億ユーロを投資する。2019年連邦政府は約11億5,000万ユーロをエネルギー転換のための近代的エネルギー技術および効率化技術の研究、開発および実証に投入した。これは対前年比約9%の上昇である(2018年:10億600万ユーロ)。連邦政府は中小企業の研究プロジェクトに9,700万ユーロを投資した。

[DW編集局]