[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国航空宇宙局(NASA)
元記事公開日:
2020/06/04
抄訳記事公開日:
2020/08/12

NASAが革新的アイデアを求める起業家挑戦プログラムの公募を開始

NASA Announces Challenge Seeking Innovative Ideas to Advance Missions

本文:

2020年6月4日付けの米国航空宇宙局(NASA)による標記記事の概要は以下のとおりである。

NASA は、科学探査目標に向けて前進するために、新機器や新技術の開発を支援する新しいアイデアや新たな参加者を求めて、試験的な「起業家挑戦プログラム」の公募を開始した。特に機械学習、人工知能(AI)、自律性、ロボット工学、高度センサーなどの分野で、産業界のトレンドを反映した斬新なアイデアを募集する。「起業家挑戦プログラム」は、低コストで新技術を開発するというNASAの目標に沿ったものである。

本公募の審査は3段階で行われる。第1段階ではコンセプト等が記載された申請書を審査し、上位15~20件を選出する。第2段階はベンチャーキャピタリストも同席するライブ・チャレンジ・イベントで、選ばれた参加者はフォーラムに集められ、プレゼンを行う。この段階で、上位10名には各々2万ドルが提供される。今秋行われる第3段階では、10名から提出された技術アイデアが審査され、上位の提案には最大8万ドルの資金が提供される。資金提供に当たっては、NASAの中小企業技術革新研究(SBIR)プログラムが提供するフォローアップ活動に参加する機会も与えられる。今回の公募では、以下の分野に焦点を当てる。

  •  自律型宇宙船や地表探査機、地球観測や災害管理のための高度な機械学習と人工知能
  •  かつてない水準の低消費電力・高分解能の計装を使用した先進的な質量分析装置
  • 重力、磁場、暗黒エネルギーなどの高精度評価を支援する量子センサー

[DW編集局+JSTワシントン事務所]