[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2020/06/09
抄訳記事公開日:
2020/08/13

NSFが2020年度のコンピューティング・イノベーション・フェロープログラムを発表

NSF announces 2020 Computing Innovation Fellows Program

本文:

2020年6月9日付けの国立科学財団(NSF)による標記記事の概要は以下のとおりである。

COVID-19 パンデミックは、日常生活や仕事のあらゆる側面を混乱させており、情報科学や工学の研究機関の採用にも影響を与えている。これに対応するため、NSFは2020年のコンピューティング・イノベーション・フェロー(CIFellows)プログラムに資金を提供する。これは、米国で博士号を取得したばかりの学生やこれから取得する学生が、恒久的な研究職に就けるまで、研究コミュニティで研究能力を維持できるようにするための緊急的な取組みである。

NSF の コンピュータ情報科学工学局 (CISE)から 1,700 万ドルの助成金を受け、コンピューティング研究学会(CRA)とコンピューティング・コミュニティ・コンソーシアム(CCC) が、CIFellows プログラムを運営し、約 60 名に今後 2 年間コンピュータ・情報科学・工学等の分野のポスドクフェローシップを提供する。

米国には、将来のコンピューティングのイノベーションを維持し、コンピューティング専門家の訓練ニーズを満たすために、高度な訓練を受けた研究者の学術的パイプラインを維持するための架け橋が求められている。このフェローシップはこの架け橋になる事が期待されている。10年前、CRAとCCCは、リーマンショックによる大不況の後、NSFが資金提供した最初のCIFellowsプログラムでこのような架け橋を提供し、127人の若手研究者を研究と教育の場にとどめ、キャリアを向上させるプログラムを提供した。今回のCIFellowsは、この経験からインスピレーションを得ているが、現在の不確実な状況に合わせて、より柔軟性を持たせている。各フェローは、現在の教育機関でポスドクを行うか、別の教育機関でポスドクを行うかを選択することができ、また、CISE の支援を受けている研究分野であれば、どのような分野の研究者であっても構わない。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]