[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学審議会(NSB)
元記事公開日:
2020/06/09
抄訳記事公開日:
2020/08/14

科学・工学における人種差別に対する国家科学審議会(NSB)の声明

NSB STATEMENT ON RACISM IN SCIENCE & ENGINEERING

本文:

2020年6月9日付けの国家科学審議会(NSB)による標記記事の概要は以下のとおりである。

NSBのメンバーは、ジョージ・フロイドの無意味な殺害と彼の家族の苦しみに心を痛めている。我々は、科学・工学(S&E)を取り巻く環境においても、人種差別が永続的に存在し、また、黒人の参加や可能性を制限し続けている不公平が存在することを認識している。NSFの理事会、そして米国のS&E体制の擁護者として、NSBは多様性、公平性、包摂性が米国の健康、安全、繁栄に不可欠であると確信している。最近発表された「ビジョン2030」では、これらの価値観に対するNSBのコミットメントが、国内のSTEM人材を増やすためのロードマップの中核となっている。2019年S&E労働力調査報告書に示されているように、多様で包括的なS&E体制の創出に向けた進展は、人口統計上の傾向や、経済や雇用機会に対するS&Eの重要性の高まりに追いついていない。特に、過去20年間にSTEM分野で学位や職業を取得した黒人の数は増加しているものの、一般人口に占める割合と比較して、彼らの存在感はまだ十分ではない。

我々は、教室、研究室から役員室まで、すべての階層でS&Eでの黒人の増加を強く要求する。我々は、S&E研究企業に貢献し、将来のSTEMリーダーを教育する上で、伝統的黒人大学(HBCU)のユニークな遺産と重要な役割を認識し、HBCUでの研究のための支援を増やす。NSBがビジョン2030計画を実行する際には、人種の障壁を取り除き、米国のS&E環境がすべての人が尊重され、評価されるものとなるよう、意図的に行動していく。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]