[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/06/29
抄訳記事公開日:
2020/08/19

ドイツ連邦政府が人工知能白書に関する意見表明を欧州委員会に提出

Bundesregierung übermittelt Stellungnahme zum Weißbuch für Künstliche Intelligenz an die Europäische Kommission

本文:

6月29日連邦政府は「人工知能白書-卓越性と信頼に関する欧州コンセプト」および「安全性と責任における、人工知能、IoT、ロボティクスの影響に関する報告」に関して意見書を欧州委員会に提出した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

連邦政府は、責任ある、公益を志向した、人間中心の人工知能の開発と利用、ならびにEUにおける競争力とイノベーションの強化を前進させることである。

主体となったのはBMBF、連邦経済エネルギー省(BMWi)、連邦労働社会省(BMAS)、連邦内務建設国土省、連邦司法消費者保護省である。

カルリチェク大臣談:「欧州と共にAI研究および応用において世界の先頭を走りたい。そのためには優れた研究と技術移転の条件が必要である。研究開発は付加価値連鎖の中心的要素であり、持続可能な経済的繁栄の基盤を形成するからだ。重要なのは、AI利用が確かなものであり、信頼に足ることである。こうしてAIシステムが幅広く利用される。規制はAIの信頼性を強め、同時にイノベーションを促す条件をもたらすべきである」。

アルトマイヤー連邦大臣談:「今こそ、COVID-19パンデミックのような危機の克服のためにも、人工知能の主要なイニシアチブに投資し、明日のイノベーション創出や産業の競争力を確実なものとする時である。特に中小企業が人工知能を活用できるように支援しなければならない。規制に当たっては、イノベーションを促し、決して妨げることのないよう細心の注意を払うべきである」。

2月19日、欧州委員会は人工知能白書を発表した。白書は、一方でAIの利用を促進し、他方でそれと結びつくリスクに対応するための措置や政治的行動のオプションを内容としている。同時に欧州委員会は人工知能の安全性と責任への影響に関する報告書を発表した。この2つの文書の公表には、関心を有する全ての組織が参加し、意見を提出できる幅広い協議プロセスを経ている。

[DW編集局]