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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国家科学技術会議(NSTC)
- 元記事公開日:
- 2020/06/15
- 抄訳記事公開日:
- 2020/08/26
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電磁パルスに対するレジリエンスの向上のための研究開発の必要性
Research and Development Needs for Improving Resilience to Electromagnetic Pulses
- 本文:
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2020年6月15日付で国家科学技術会議(NSTC)が公表した標記文書の概要は以下のとおり。
電磁パルス(EMP)とは電界と磁界を生成する現象の一種で、電子機器・大規模インフラと結合してそれらを故障又は損傷させることがある。EMPは、自然界で発生する宇宙天気のほか、特に高高度での核爆弾の爆発から生じる可能性がある。どちらのタイプのEMPも地理的到達範囲が大きく、インフラ全体にカスケード効果をもたらし、国家安全保障を脅かし、長期に亘って経済と日常生活を大規模に混乱させる可能性がある。核により生成されたEMPの影響は、さまざまな電子機器に繋がる能力によってさらに事態を悪化させる。
「電磁パルスに対する国の回復力の調整」に関する大統領令(2019年3月26日)に基づき、この報告では、重要インフラのEMP回復力の改善に必要な連邦の研究開発に関する最初の年次評価を発表する。
この報告は、重要インフラ部門や十分な回復力対策の策定に必要な知識・能力の主要領域にまたがる、12件の研究ニーズを特定している。これらの研究ニーズは、環境、システム・インパクト、救済策といった幅広い研究カテゴリに分類される。
● 環境
- EMP事象発生中の上層大気および放射線帯の動態を監視、分析、把握する。
- 宇宙天気予報の正確さと適時性を向上させる。
- 地磁気データを測定・編集し、EMP影響分析を改善するツールを開発する。
● システム・インパクト
- インフラ要素へのEMPカップリングのモデルを改善する。
- 全米規模インフラのモデルを改善する。
- 改善されたモデルとシミュレーションを利用して、インフラへの影響をより適切に評価する。
- テストベッドに、十分な負荷がかかったシステムのテスト実行能力があることを確保する。
- 代表的な機器、システム、インフラの脆弱性評価テストを実施する。
- 地磁気の乱れの間にリアルタイムデータを取得する重要機器向けの計装方法を開発・実装する。
● 救済策
- フィールド化されたネットワークシステムにおける監視・保護/軽減技術の効果的な配置に必要な方法を開発する。
- 実行可能な保護・緩和の技術と方法を決定し、実証する。
- 対応と復旧の取り組みを改善するための技術を研究する。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]