[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア大統領府
元記事公開日:
2020/04/09
抄訳記事公開日:
2020/08/26

諸外国との軍事技術協力に関する委員会会合

Meeting of the Commission for Military Technology Cooperation with Foreign States

本文:

2020年4月9日付ロシア大統領府の標記発表によると、プーチン大統領は標記会合をビデオ会議にて開催し、国防産業の企業幹部らが多数参加した。大統領は、会合に先立って新型コロナウイルス流行下における生産ラインの稼働状況などの報告を各国防企業幹部らから受けており、標記発表ではその内容を報じている。それに続く標記会合そのものの内容は非公開となっているが、同会合冒頭でのプーチン大統領の次のような演説が報じられている。

軍事技術協力委員会の定例会合を開催する。企業が事業をより効率的に運営すればするほど、国際武器市場で我々の製品を販売促進する機会が増えることは明白である。本会合では、2019年の成果をまとめ、近い将来の主要開発分野を特定する。

軍事技術協力の課題に対する取り組みは常に困難を伴う。国際競争は非常に激しい。さらに、現在の明らかな追加リスクは、世界経済全体に非常に悪影響を及ぼしているコロナウイルス感染拡大に関連するものである。

これに関連して我々は、作業の形態や方法を柔軟かつ迅速に調整する必要がある。軍事製品の輸出におけるロシアの主導的地位を維持するべく、効果的な方法を探る必要がある。

2019年の軍事技術協力の結果については、確かにポジティブである。概して不利な状況と厳しい競争にもかかわらず、外国との軍事技術協力システムはうまく機能している。計画を完全実施しただけでなく、計画を2%上回る結果となった。総額150億ドルを超える軍事機器が外国に輸出された。注文ポートフォリオは、550億ドルを超える。パートナーは約100か国に及ぶ。

ちなみに、昨年10月にロシア・アフリカ首脳会議を主催したことは大きな刺激となった。総額約10億ドルの新しい契約がアフリカ諸国と締結された。もちろん、特にシリアで卓越性を実証した国産兵器の戦闘使用の成功体験も、我々に有利に働いている。それらの有効性、精密性、信頼性、低メンテナンス性は、世界の武器市場での需要を決定的にする品質である。

ロシアの軍事装備は、その独特の特徴と特性、そして最先端の開発により、競争力があり、需要があると確信している。

[DW編集局]