[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構
元記事公開日:
2020/06/11
抄訳記事公開日:
2020/08/27

研究の公正性の状況に関するUKRIの新規調査報告

New report will support UKRI's commitment to strengthening research integrity and culture

本文:

2020年6月11日付英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

このほど発表された新規調査報告によると、個人の公正性と現場の文化が研究の公正性の鍵であり、いじめと嫌がらせが単独で最大の悪影響をもたらす。

UKRIが公表した研究の公正性の状況調査報告(Research integrity: a landscape study)では、英国の研究システムにおけるインセンティブと圧力、およびそれらが研究の公正性や研究者の広範な行動に与える影響について新たな洞察を加えている。

この報告は、研究の公正性と文化の強化に現在取り組んでいる UKRI を支援するものとなる。

主な調査結果には、個人の公正性が研究の公正性を推進し、現場の文化が行動に強い影響を与えるという点で、回答者のほぼ全員一致の合意が見られる。

優れたリーダーシップと運営、専門能力開発、研究の共有、他分野の研究者と協力して研究する機会、これらはすべて、研究の公正性に強いプラスの影響を与えると考えられている。

いじめと嫌がらせが公正性に対する最大の悪影響であり、10人中8人近くの回答者が、研究者は時々研究の公正性に妥協するように誘惑や圧力を受けていると感じていると考えていることを、この報告では明らかにしている。

研究の公正性には、研究者が採用し、研究組織が推進すべき専門的規準のほか、誠実性、厳格性、開放性、透明性、配慮、尊敬、説明責任といった基本的価値観が含まれる。

UKRIが署名した2019年の「研究公正性支援協定」(The concordat for research integrity)には、信頼性と倫理性を確保した方法で、研究を実施・実行すること、と定められている。

[DW編集局]