[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2020/06/23
抄訳記事公開日:
2020/09/02

セスラマン・パンチャナタン博士が国立科学財団の第15代長官として正式に就任

New director takes helm at National Science Foundation

本文:

2020年6月23日付、国立科学財団(NSF)の標記発表の概要は以下のとおり。

6月23日、セスラマン・パンチャナタン博士(Dr. Sethuraman Panchanathan)が国立科学財団(NSF)の第15代長官として正式に任命され、その職務の執行を開始した。同博士は6年間の任期に亘り、構想を共有し、科学・工学における包摂性を継続して推進していくことを公約した。

同博士は、NSFに対する彼の構想の3つの柱を明らかにした。それらは、未来に向けた研究の進歩、包摂性の確保、および科学・工学におけるグローバルなリーダーシップの継続である。同博士には、まさにこれらのことを実行してきた長い歴史がある。アリゾナ州立大学(ASU)において、研究、革新、戦略的パートナーシップ、起業家精神、そしてグローバル・経済開発を推進するナレッジ・エンタープライズ(Knowledge Enterprise)を主導してきた。

同博士は、長年にわたり画期的な発見をもたらしてきた基礎研究に資金を提供するのはNSFの使命であるとして、「基礎研究を進歩させることは我々の基本的な目標であり、人工知能(AI)、量子計算、ビッグデータなどの最先端の領域に目を向けることにより、今後数年間で科学技術の進歩を加速させることができる。私は国家科学審議会(NSB)の『ビジョン2030』に興奮している。これは科学技術を進歩させるための優れた枠組みである」と語った。

同博士は、ASUでキャリアをスタートさせ、障害を持つ人々を支援するための技術とデバイスを設計する認知ユビキタスコンピューティングセンター(CUbiC)を設立した。また、コンピューティング・情報学部と生物医学情報学部を設立して主導し、2009年にASUの最高研究・イノベーション責任者に任命された。2014年からNSBのメンバーを務めており、全米投資家アカデミー(NAI)、カナダ工学アカデミー(CAE)、電気電子技術者協会(IEEE)、光工学会(SOE)のフェローでもある。その他、公立・ランドグラント大学協会内の研究評議会の議長も務めた。IEEE Multimedia Magazineの編集長であり、他の多くのジャーナルの編集者または準編集者も務めている。

トランプ大統領は、2019年12月18日に同博士の指名を発表し、上院は2020年6月18日にそれを承認している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]