[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2020/07/06
抄訳記事公開日:
2020/09/03

ナノ世界における CICLOP:産学連携による新たな共同研究室

Un CICLOP dans le nanomonde : nouveau laboratoire commun alliant académiques et industriels

本文:

2020年7月6日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。

ナノ世界を探索し、将来のエレクトロニクス向けの技術やアプリケーションを開発するための、新しいイオンビーム源を設計する。これがANRの資金支援による新たな共同研究室”CICLOP”の任務で、原子力・代替エネルギー庁(CEA)、国立科学研究センター(CNRS)、国立工学研究センター(ENSICAEN)、カーン・ノルマンディー大学、ORSAY PHYSICS 社が関与する。CICLOP は、カーンにあるイオン・材料・フォトニクス研究センター(CIMAP)に設置される。

この共同研究から生じるイノベーションは、産業界と研究室の具体的なニーズを満たす必要がある。このため CICLOP 研究室のパートナーは、それぞれの補完的専門能力に由来する独創的・革新的な技術ソリューションを開発する。CICLOP は、Orsay Physics社によって国際的に知られている集束イオンビーム(FIB)を使用するシステムの市場に加えて、将来の量子エレクトロニクスやエレクトロニクスに関連する市場など、新しい市場の創設に役立つ。

CICLOPの枠組みにおいて実施される研究では、集束イオンビーム(FIB)の新しいソースの改善と開発に焦点を当てる。半導体、材料、地球および生命科学の分野におけるこの不可欠なツールにより、ナノメートルスケール(10億分の1メートル)で新しい概念を開発、修正、分析、理解、および検証することが可能となる。

[DW編集局+JSTパリ事務所]