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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府科学技術政策局(OSTP)
- 元記事公開日:
- 2020/06/25
- 抄訳記事公開日:
- 2020/09/07
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米国の高齢者をサポートするイノベーションの促進:連邦機関のハイライト
Fostering Innovation to Support Older Americans: Federal Agency Highlights
- 本文:
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2020年6月25日付の大統領府科学技術政策局(OSTP)による標記文書の概要は以下のとおり。
65歳以上の米国人の数は急速に増加しており、2060年1月までに人口の17%からほぼ4分の1に増加すると予想されている。さらに、65歳から74歳で老人ホーム以外で暮らしている高齢米国人の25%以上、そして75歳以上の米国人のほぼ50%は、視覚、聴覚、または運動能力の問題など、ある種の機能障害を報告している。
トランプ政権は、高齢者向けの解決策を見つけることを研究開発(R&D)の優先事項に位置付けている。
技術の進歩が高齢米国人の幸福と健康を向上させる大きな可能性を秘めていることを認識して、ホワイトハウスの国家科学技術会議(NSTC)は2019年3月に官民セクター両方の研究開発の指針となる包括的な報告書「高齢化人口をサポートする新興技術」(Emerging Technologies to Support an Aging Population)を発行した。
2020年4月、ホワイトハウスは5月を「米国高齢者月間」とする大統領告示を発表した。連邦省庁は、米国人の生活を改善する上で重要な役割を果たす。これには、個人の移動、認知力の変化、孤独と社会的孤立、および一般的な健康と栄養に関連する問題を経験している高齢者が含まれる。
この文書では、コロナウイルス・パンデミックのサポートを含む、米国の高齢者をサポートするための重要な進行中および予定された業務のハイライト部分の選択肢を提供する。この文書に記載されている殆どの省庁や機関にとって、これらのハイライトは投資と影響の両方の点で、全体的なサポートのごく一部である。
コミュニティ生活局(ACL)
- 自立した生活に関する研究の助成
- COVID-19下の高齢者および障害者へのサポートの提供
医療研究品質庁(AHRQ)
- 農村部と外来の設定における遠隔医療の配信に関する理解の増進
- 疼痛管理のための臨床意思決定支援ツールの支援アプリ
- COVID-19下のデジタルヘルス・イノベーションと遠隔医療拡張に関する調査
メディケア・メディケイドサービスセンター(CMS)
- 患者の安全性を向上のための人工知能対応ソリューションの活用
- COVID-19下の高齢者のアクセスと保護の強化
運輸省(DOT)
- 完全な移動:ITS4US導入プログラムの開始
- 高齢者のための輸送技術の強化
- 革新的なモビリティイニシアチブの促進
退役軍人省(VA)
- 技術を活用した共同エイジング(インプレース)研究
- 退役軍人と介護者のためのバーチャルケア技術機能の進歩
- 国家人工知能研究所(NAII)
保健サービス局(HRSA)
- 高齢化人口のための医療従事者の強化
- 包括的なプライマリヘルスケアサービスへのアクセスの拡大
- 高齢者のための文化的に有能なケアモデルの開発
- COVID-19下の患者と医療提供者による遠隔医療利用の促進
国立衛生研究所(NIH)
- 高齢者の利益となる人工知能研究の促進
- COVID-19下の高齢者のための研究開発取り組み支援
国立科学財団(NSF)
- 高齢者をサポートする新技術の研究開発への資金提供
- COVID-19研究をサポートする迅速対応助成金の授与
国家医療IT調整室(ONC)
- 高齢化人口のための人工知能ツールと相互運用性のサポート
社会保障局(SSA)
- 米国高齢者の詐欺からの保護
- 技術による処理時間とサービスの改善
[DW編集局+JSTワシントン事務所]