[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/07/21
抄訳記事公開日:
2020/09/29

欧州は研究とイノベーションで強化されて危機を脱出

Karliczek: Europa mit Forschung und Innovation gestärkt aus der Krise führen

本文:

EU各国の研究担当大臣たちはドイツのEU議長国下での初の非公式理事会において、グリーン水素からパンデミックとの闘いに至る大胆なプログラムを立案している。これに関してドイツ連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った、

EU加盟国の研究大臣たちは数時間に及ぶビデオ会議で大胆なプログラムを立案し、初の共同イニシアチブに合意した。これに関してカルリチェクBMBF大臣は以下の通り表明した。

「欧州連合が強くなって危機を脱するため、私はあらゆることを行う。優れた研究、教育、イノベーションは、主権を持った、回復力のある、持続的な欧州への成功の鍵である。

本日の意見交換は、研究協力を強化し、欧州研究圏(ERA)を全力で発展させるという目的で一致していることを示した。コロナパンデミックは我々に、欧州における密接な協力と連帯がいかに重要であるかを示した。何にもまして、教育、研究、イノベーションは危機のもたらす重い課題をチャンスに変えることに役立つ。

具体的には、欧州を将来の危機に対して強靭なものにしたい。そのため今日共同のイニシアチブを開始した。将来の危機を適切に共同で克服するため、現在の危機から学んでいく。ドイツがEU議長国を担う2020年12月までは、コロナパンデミックの医学的克服およびグローバルな保健ケアに重点を置く。研究における国境を越えた協力はパンデミックを克服し、ワクチンを開発するために、極めて重要である。

緊急の危機対応と並び我々は未来を形成していきたい。そのため今日グリーン水素に関する研究・開発イニシアチブについて話し合った。欧州を2050年までに最初の気候中立大陸にすることは、最重要目標である。欧州は世界的なイノベーションリーダーとなり、グリーン水素技術のリーディング市場、リーシングサプライヤーとなることが求められる。

欧州委員会は既にこのために欧州水素戦略に関する構想を呈示した。そこでは研究とイノベーションが重要な役割を果たす。それだけに、欧州委員会および加盟国がこの差し迫った重要未来テーマに真剣に取り組み、同じ目的に向かって一つとなることがますます重要である。これに関して「議長国トリオ」としてポルトガルおよびスロベニアと密接に協力する。この両国は2021年以降順番にドイツから議長国バトンを受け継ぐことになる。欧州を強くし、強さを維持することは、耐久レースであり、それにはチームスピリットが求められる。

協力のスタートは既に多くを約束している。議長国トリオはPlastic Pirates – Go Europe!によって欧州の若者たちのために市民科学イニシアチブを実施する。生徒たちが欧州レベルの研究プロジェクトの中で、欧州の海洋河川等におけるプラスチックゴミの研究に重要な貢献を果たす。このイニシアチブは教育の場を生み出す。こうして若者たちは国境を越えた研究協力を学習する、換言すれば欧州研究圏における生きた現実ということである」。

[DW編集局]