[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2020/07/20
抄訳記事公開日:
2020/10/01

ANRの2021年行動計画および2021年包括的プロジェクト公募の発表

Publication du Plan d’action 2021 et de l’AAPG 2021 de l’ANR

本文:

2020年7月20日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。

ANRが2021年の行動計画を公表した。この行動計画には、次の年に提案される施策とプロジェクト公募が記載されている。ANRの2021年行動計画は2020年行動計画を引き継ぐものである。それぞれが特定の予算の対象となる4つの横断的構成要素で構造化され、ファンディング手段、プロジェクト公募、(目的を詳述した)特定プログラムが記述されている。

2021年行動計画はCovid-19 パンデミックに関連する例外的な衛生状況への対応の一環をなしている。緊急の研究ニーズに直面して、ANRは2020年3月6日に Flash Covid-19公募を開始し、続いて RA-Covid-19 プロジェクト公募を開始することで、科学コミュニティを迅速に支援した。これらの支援策を継続し、Covid-19 パンデミックとその結果に関連する長期的な研究を確保するために、Covid-19 優先(事項)が2021年行動計画全体に導入される。

● 2021年行動計画の戦略的優先課題

前期2020年行動計画の継承において、国が定めた戦略的優先課題や次に示す政府計画実施は、2021年行動計画の枠組においても引き継がれる。

  • 人工知能(AI)
  • 人文社会科学
  • 量子技術
  • 神経発達障害における自閉症
  • 希少疾患に関するトランスレーショナル研究

「バイオ医薬品の生産」に関する新規優先課題が導入された。

「薬剤耐性」の優先課題は、今後優先研究プログラム(PPR)の対象となるため、2021行動計画には組み込まれない見込みである。

複数の科学分野に跨る横断的な研究領域における学際性には、特に注意が払われる。

2021年行動計画は、欧州委員会の今後の枠組みプログラムへのフランスの参加を強化すること、並びに多国間・二国間の戦略的協力、特に仏独協力の強化を目標としている。

● 2021年包括的プロジェクト公募(AAPG):50領域の研究

ANRの主軸となるプロジェクト公募である 2021年AAPGのすべての研究領域が更新された。ただし、一部の領域を表示するテキストやキーワードが、科学的な境界をより明確に定義するために変更されている。「エネルギー」の領域は、「エネルギーの基礎科学」と「持続可能な、クリーン、安全、効率的なエネルギー」の2つの領域に明確に分けられている。AAPGの37の科学領域は7つの学問分野の下で提示され、13の領域は横断的な課題(横断的又は学際的)に対応している。各領域には各科学審査委員会(CES)が対応している。

[DW編集局+JSTパリ事務所]