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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2020/07/29
- 抄訳記事公開日:
- 2020/10/05
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NSFが「材料イノベーション・プラットフォーム」の新規2拠点を採択
- 本文:
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2020年7月29日付の国立科学財団(NSF)による標記発表の概要は以下のとおり。
NSFでは、人々の生活、社会、および国家経済に直接影響を与える、バイオテクノロジーの可能性の開発・利用のための基礎研究を推進している。本年度の「材料イノベーション・プラットフォーム」公募では、新材料開発のための材料研究と生物科学の融合に焦点を当てた。
材料イノベーション・プラットフォームは、参加者、外部ユーザー、およびその他の科学者のために、シームレスに統合された高度な計算・実験ツールおよびデータ共有・機械学習(ML)の機能のフレームワークを提供する。事前設計された特性を備えた先端材料の発見から導入まで、これらのプラットフォームは、費用対効果が高く、劇的に加速された研究を可能にする。
今回採択された2つの材料イノベーション・プラットフォームは、複数機関のチームによる研究や学生トレーニングだけでなく、ユーザー向けの最先端施設を支援する。
•合理的に設計された糖質材料合成の自動化:NSF材料イノベーション・プラットフォーム(GlycoMIP)は、バージニア工科大学、ジョージア大学、その他の大学の研究者チームで構成される。重要な糖ベースの生体分子に対する理解をさらに深めるために、ユニークで自動化されたツールを使用して、炭水化物のような新しい糖質材料を合成・同定することを目指している。用途は、医薬品開発から医療・食品科学にまで及ぶ。
•バイオポリマー、自動化細胞インフラ、フロー、統合化学:材料イノベーション・プラットフォーム(BioPACIFIC MIP)は、カリフォルニア大学サンタバーバラ校とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の科学者がチームを組む。生物学的プロセスを利用して、ポリマー合成の新しい生産性の高い方法を開発することを目指す。設計された特性を持つこのようなバイオポリマーは、プラスチックなどの石油ベースの製品に比べて、性能が優れ、環境に優しい代替品となる可能性がある。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]