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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2020/08/11
- 抄訳記事公開日:
- 2020/10/15
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23件の新規研究プロジェクトに1億2,800万ユーロのファンディング
23 new research projects to receive €128 million in EU funding
- 本文:
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2020年8月11日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。
EUの研究イノベーション・プログラム、Horizon 2020 の下での標記ファンディングは、2020年5月に開始されたコロナウイルス・グローバル対応イニシアチブに対するECによる14億ユーロの公約の一部である。ファンディング対象の最終候補となった23件のプロジェクトには、EU以外の16か国34チームを含む40か国347の研究チームが参加する。このファンディングにより、研究者らは、すぐに利用可能なソリューションを製造・展開する産業能力を強化することでパンデミックとその影響に対処し、医療技術やデジタルツールを開発し、パンデミックの行動・社会・経済的影響の把握を向上させ、欧州全域の大規模患者グループ(コホート)から知見を得ることができる。これらの研究活動は、診断法、治療法、ワクチンを開発するための早期の取り組み(3月に18プロジェクトが採択決定)を補完するものである。
新規プロジェクトのカバー領域は次のとおりである。
- 検査、治療、予防に必要な重要な医薬品や機器を迅速に生産するための製造設備転用、例えば、射出成形と付加製造(3-D印刷)、適応型生産とサプライチェーン方式を使用し、迅速対応向けのサービスネットワークとして製造設備を転用する。
- 検出、監視、患者のケアの改善を目的とした医療技術とデジタルツールの開発、例えば、より速く、より安く、より簡単な診断のための新規デバイス(リモートを含む)の開発、さらには医療従事者を保護するための新技術の開発など。
- 政府や公衆衛生システムによる対応の行動的・社会経済的影響の分析、
例えば、リスク要因や社会経済的負担のジェンダー固有の側面などのメンタルヘルスについて、政策立案者や保健当局向けの包括的な指針を策定し、将来の同様のイベントへの備えを強化する。 - 大規模患者グループ(コホート)からの学習、
EUおよびそれ以外の地域の既存のコホートを結びつけ、特定のリスク要因への曝露を評価し、ウイルスおよび将来の公衆衛生上の脅威への対応を改善するべく、可能性のある病気の原因をより適切に把握する。 - 既存のEU・国際コホート協力の強化、
患者のケアに関するデータを収集している研究機関をネットワーク化することにより、患者の特性、危険因子、治療の安全性と有効性、コロナウイルスに対する潜在的な戦略の研究を可能にする。
[DW編集局]