[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2020/09/09
抄訳記事公開日:
2020/11/10

欧州委員会がワクチン・ポートフォリオを完成させる

Commission completes vaccines portfolio following talks with a sixth manufacturer

本文:

2020年9月9日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

ECはこのほど、COVID-19に対する潜在的なワクチンを購入するための、独・バイオエヌテック社(BioNTech)/米・ファイザー社(Pfizer)連合との予備協議を終了した。両社は、7月31日の仏・サノフィパスツール社(Sanofi Pasteur)/ 英・グラクソ・スミスクライン社(GSK)連合、8月13日の米・ジョンソン・エンド・ジョンソン社(Johnson & Johnson)、8月18日の独・キュアバック社(CureVac AG)社、8月24日の米・モデルナ社(Moderna)に続いて、ECが協議を終了した6番目の企業である。英・アストラゼネカ社(AstraZeneca)と締結した最初の契約は、8月27日に発効している。

バイオエヌテック社/ファイザー社との想定される契約により、すべてのEU加盟国がワクチンを購入したり、低中所得国に寄付したり、欧州諸国にリダイレクトしたりする可能性がもたらされる。ECは、すべてのEU加盟国を代表して2億回分を最初に購入する契約の枠組みに加えて、ワクチンがCOVID-19に対して安全かつ効果的であることが証明された場合には、さらに最大1億回分を購入できるオプションを持つと期待されている。

バイオエヌテック社は、米国を拠点とするファイザー社と協力して、メッセンジャーRNA(mRNA)に基づく新しいワクチンを開発しているドイツ企業である。mRNAは人間の生体において基本的な役割を果たし、病気の予防または対処に当たるタンパク質を作るように体内の細胞に指示する指令を伝達する。

[DW編集局]