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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2020/09/17
- 抄訳記事公開日:
- 2020/11/17
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NSFが量子技術とAIの革新的研究に2,700万ドルを投資
Delivering societal impact through quantum and AI-driven data and model sharing research
- 本文:
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2020年9月17日付の国立科学財団(NSF)による標記発表の概要は以下のとおりである。
NSFは、大規模な社会的課題に対処するべく、用途触発型の研究を加速するように考案された新規イニシアチブである「コンバージェンス加速支援」プログラムに29チームを選抜した。この2020年コホートは、量子技術と人工知能(AI)という、国家的に重要な2つの革新的な研究領域に取り組む。
NSFは、2,700万ドル以上を投資して、フェーズ1のチームを支援し、量子技術のソリューション基盤を開発し、AI主導のデータとモデルの共有により、技術の進歩が社会にプラスのインパクトをもたらすようにする。
今後9か月間、各チームは、コンバージェンス加速支援のモデルとカリキュラムの基盤(科学界、非営利団体、政府、産業界、その他のセクター間の多分野パートナーシップなど)を活用して、ソリューションの概念実証の構築に取り組む。
●量子技術
このテーマは、NSFのビッグアイデアの一つ「量子飛躍(Quantum Leap)」を補完し、国家科学技術会議(NSTC)の戦略と連携して、米国の産業基盤を改善し、雇用を創出し、経済的・社会的ニーズに向かって大きな進歩をもたらす。コホート内の11のチームが、将来の労働力開発のための幅広いソリューションを開発しており、学生が労働力に参入する準備、また現在の労働力を再教育・スキルアップする準備をしている。これらチームは、量子センサーや相互接続の開発を加速することにより、自動運転車やヘルスケアなど、新技術のさまざまな応用への展開を期待している。●データとモデル共有によるAI主導のイノベーション
このテーマには、ソリューション開発に集中する18のチームが含まれる。これらのプロジェクトは、AIの優先領域への研究開発投資を対象とする、NSFのビッグアイデアの一つ「データ革命の活用(Harnessing the Data Revolution)」とNSTCの「国家AI研究開発戦略計画」を補完するものである。これらの研究チームは、さまざまなデータおよびモデル関連の課題とデータタイプにも対処する。これには簡単で効率的なデータの照合と共有を可能にするプラットフォーム開発、機密データの安全を確保するためのプライバシー保護のツールやプロセスが含まれる。 [DW編集局+JSTワシントン事務所]