[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2020/09/16
抄訳記事公開日:
2020/11/18

農業生態学へのゲノミクスの貢献(ANRノート No.12)

Publication du cahier n°12 de l’ANR : les apports de la génomique à l’agroécologie

本文:

2020年9月16日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。

動物、植物、微生物のゲノミクスにおけるANRプロジェクト由来の科学的進歩は、農業生態学の研究をどの程度豊かにすることができるか。ANRは、2005年以降のゲノミクスに関するファンディング・プロジェクトについて分析し、農業生態学に強い関連のあるプロジェクトを示し、農業生態学の研究支援に向けたゲノミクス研究による優先的研究分野を提案したテーマ別ノートを発表した。ダウンロード可能なこのノートは、科学界、政策立案者、この問題についてさらに詳細を知りたい人を対象としている。

2005年~2019年の間、ANRは、特定プログラム、白紙(任意)公募・テーマ別公募、国際公募、又は一般プロジェクト公募の一環として、植物、動物、微生物のゲノミクスに関連する約1,300件の研究プロジェクトに総額5億1,900万ユーロ(シーケンシングを含む)の資金支援をした。これらの1,300件のプロジェクトのうち、37件は、農業生態学の可能性が高いことが科学委員会によって特定された。

このファンディングは、ゲノミクスの知識の強化、動植物ゲノミクスの分野における官民提携の実現と強化、および科学界の統合に貢献している。同時に、ANRは、3件の主要プログラムを通じて農業生態学の研究を支援しており、93件のプロジェクトに総額5,400万ユーロのファンディングを行った。

したがって、ANRのテーマ別ノートNo. 12では、2005年以降にゲノミクスで資金支援を受けたプロジェクトのコーパスに基づいて、割り当てられたファンディングの分析を示し、ゲノミクスにより解決可能な農業生態学の重要課題のキーポイントを特定している。

[DW編集局+JSTパリ事務所]