[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2020/09/16
抄訳記事公開日:
2020/11/19

フォン・デア・ライエン委員長の一般教書演説:コロナウイルス危機からの脱却と将来への指針

President von der Leyen's State of the Union Address: charting the course out of the coronavirus crisis and into the future

本文:

2020年9月16日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

フォン・デア・ライエンEC委員長はこのほど、欧州議会で行った一般教書演説で、ECが持続可能で変革をもたらす復興を推進し、経済的、環境的、地政学的に主導するグローバル・プラットフォームを欧州に備える旨公約した。

● コロナウイルスへの対処と今後の欧州の保健対策

委員長は、欧州は、将来を見据えた新規保健プログラム「EU4Health」の予算増額、欧州医薬品庁(EMA)の強化、欧州疾病予防管理センター(ECDC)の強化により、さらに強力な欧州保健連合を構築する必要があると述べ、教訓に学ぶよう求めた。

委員長は、国境を越えた脅威に対応する欧州の能力を強化するために、欧州版の生物医学先端研究開発局(BARDA)を設立する旨約束した。委員長は、来たるべき「欧州の未来」に関する会議の一環で、保健分野におけるEUの新しい能力についての議論を要請した。

● EUの防護

フォン・デア・ライエン委員長は、欧州の社会的市場経済の強化と、労働者および企業を外部からの衝撃から保護することの重要性を強調した。同委員長は、最低賃金を設定するための法的枠組みを提案することを約束した。

同委員長は、単一市場の振興を図り、経済社会連合を強化し、シェンゲン圏を再び完全に機能させ、EUの産業戦略を更新し、その競争の枠組みを適応させるべき施策を約束した。

● 欧州グリーン・ディール:2030年までに55%以上の排出削減

委員長は、ECが2030年の排出削減目標を(1990年比で)40%から少なくとも55%に引き上げることを提案している旨明らかにした。これにより、欧州連合(EU)は2050年までに気候中立を確保し、パリ協定の義務を果たす。国境炭素調整メカニズムにより、他の諸国は欧州の主導に確実に従うことになる。

来夏までに、ECはEUの気候・エネルギーに関するすべての法律を「55%目標(fit for 55)」に合わせて改正予定である。

さらに委員長は、7,500億ユーロの復興基金「次世代EU」予算の30%がグリーンボンドを通じて調達されると発表した。また、37%の資金が、欧州ライトハウスプロジェクト(水素、グリーン建築、100万箇所の充電ポイント)を含む欧州グリーン・ディール目標のために投資される。

● 欧州デジタル時代の10年

委員長は、接続性、スキル、公共デジタルサービスなど、2030年に向けて明確に定義された目標を有するデジタル欧州のための共通計画を要請した。同委員長はさらに、EUが 「次世代EU」予算の20%をデジタル分野に投資すると発表した。

[DW編集局]