[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/10/08
抄訳記事公開日:
2020/11/26

ドイツにおけるCovid-19ワクチン研究開発プログラムの最新状況

Karliczek: Unsere Förderung ebnet der Impfstoff-Forschung gegen Covid-19 den Weg

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)はドイツにおけるCovid-19に対するワクチン研究開発に関する特別プログラムの現状について概略下記のような報道発表を行った。

世界中の研究者がCovid-19ワクチンのために全力で研究に取り組んでいる。連邦教育研究省(BMBF)は国内外の開発を支援している。国の取り組みを一層強化するため、緊急に必要とされるSARS-CoV-2ウィルスに対するワクチンの「研究開発加速化特別プログラム」が開始された。このプログラムは研究における臨床研究能力を高めていこうとするもので、生産能力については現在既に拡大している。

既にキュアバック社(CureVac AG)およびバイオエヌテック社(BioNTech SE)等の企業への助成策が認可された今、デッサウ市のIDT Biologika社も支援されることになった。これに関してカルリチェクBMBF大臣は次のように発言した。

国際的ワクチンアライアンスである「感染症流行対策イノベーション連合」への参加に加えて、ドイツは強固な研究開発拠点として、ドイツ国内の研究機関における有望なワクチンの開発を支援する責任を負っている。プログラムはSARS-CoV-2に対するワクチンの研究開発を加速させるものである。このプログラムの枠組みの中で、異なる技術をベースとする3つのワクチン開発プロジェクトを進めることができるのは喜ばしいことである。全ての企業はワクチンが迅速に、かつ充分な量を供給できるよう貢献したいとしている。開発において、ワクチンを迅速かつ充分な量を多様な市民に供給しようとするならば、複数のプランで実施しなければならず、またそうしたいと望んでいる。BMBFの助成によって3つの企業がプロジェクトを拡大させ、より迅速に前進できるような状況にもっていきたい。重要なのは、プログラムによってCovid-19ワクチンの開発を加速化させることである、但し、リスクを伴ってはならない。安全が絶対的な優先事項である。ワクチンは、その立証された恩恵が潜在的リスクよりも明らかに大きい場合にのみ利用することができる。

当然のことながら、我々はCovid-19に対する最初のワクチンがまもなく認可され、できる限り迅速に希望者全員に投与できることを望んでいる。研究は最近では信じられないくらいに加速しており、上記3企業があらゆる意味で多くの成功を収めるよう願うものである。

助成対象プロジェクト、助成額
BioNTech社、BNT-Covid-19-Vaccine – mRNAベースのCovid-19ワクチンの開発および準備の加速化(BNT162) 3億7,500万ユーロ

CureVac社、ACE-mR-CoV – mRNAベースのSARS- CoV-2ワクチンの開発、テスト、生産  2億5,200万ユーロ

IDT Bio-Logika社、 MSarsCoV2 – SARS-2コロナウイルス感染のリスクグループの生ワクチン接種用組み替えウイルスベクトルワクチンの開発 1億1,400万ユーロ

[DW編集局]